「トレードで大事なことは負けない取引まで待てること」中島翔氏が考えるトレードで勝つために大切なこと 2/3

「トレードで大事なことは負けない取引まで待てること」中島翔氏が考えるトレードで勝つために大切なこと 2/3

個人でトレーダーをしながら、エステ店経営や不動産開発など実業家としての一面も持つ中島翔さん(35)。無料でFXや仮想通貨トレードの手法を公開し、マーケット解説の発信も行っているが、今後は情報のマネタイズも検討しているという。そんな中島さんに、記憶に残るトレードや市場で勝ち抜くための考え方や心構えなどについて聞いた。

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中島翔氏 プロフィール
学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行に入行し、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。

トランプ大統領選の裏側でユーロロングで大勝利

――過去のトレードの中で、一番勝ったときのことを覚えていますか。

2016年のトランプが勝利した米大統領選ですね。当時、ユーロが値上がりしそうな感触があって、ペアで取引をする通貨を探していたんです。

大統領選挙の速報を朝からテレビで見ていたのですが、下馬評は民主党のクリントンが勝利するだろうということだったのに、どうも票が伸びない。「これはひょっとして……」と思い、ユーロロング、メキシコペソショートでポジションを取りました。

当時、アメリカではメキシコからの違法移民が問題になっていて、保護貿易主義のトランプは「メキシコとの国境に壁を作る」と言ったり、アメリカ・カナダ・メキシコでつくる「北米自由貿易協定」を破棄すると言ったりしていました。もしトランプが勝利すると、メキシコペソが暴落することは明らかでした。これは、トランプに賭けると儲かるはずだと思いました。チャートとかは関係ありません。今考えると危ない橋を渡りましたが、エイヤっでポジションを取りました。

案の定、トランプが有利になったようだとメディアが報道しだすと、為替は乱高下して、ペソは大暴落しました。

トランプ氏の当選直後の2016年11月9日のユーロ メキシコペソのチャート。参照はInvesting.com

――トランプの勝利が確定して手じまいしたのですか。午前中、時間が経つにつれて、クリントンが勝つと見られていた州でも苦戦しているという情報が入り始め、世界的に市場が大混乱している状況でした。そんな中で昼前に手じまいしました。その時間は、どうやらトランプが勝ちそうだという話になっていましたが、決着はついていませんでした。

結局、ドル円に換算すれば10数円の差額を取りましたね。半端ない利益で、その日1日で半期の目標の大きな割合を達成した形になりました。

魔のトイレ事件 わずか1分間での大損失

――逆に、苦い経験はありますか。

ありますね。「魔のトイレ事件」って呼んでいるんですけど。昨年の2月のビットコインの取引でした。個人の取引です。

ロングでレバレッジをかけ、値動きを見ていたんですが、トイレに行きたくなって席を立ったんです。僕は用を足すのが早いほうなので、そのときも1分くらいで戻ってきたんですけど、戻ってきたら暴落していて、わずか1分の間に大きな資産を失いました。

3,000ドルから4,000ドルぐらい暴落していて、わずか1分の間に大きな資産を失いました。

――指値も入れていなかった。

いやあ、完全に油断していましたよね。すぐに戻るからと思って。僕はいつも成り行きで取引しているので、指値を入れるのは寝るときくらいなんです。急落は予想していなかったので、値動きを見ていても、数百万円は損していたんでしょうけどね。

――そんなふうに負けてしまった後は、どうするんですか。

1日トレードを休みました。やはり、もう冷静な判断ができなくなっているので。今でも、思い出したくないですね。1日休んで落ち着きを取り戻して、トレードを再開しましたけれど、取り返すのに4、5カ月かかりました。大変でしたね。

利益目標は年に40-60%

――普段のトレードを教えてください。

主にスイングトレードで、1週間くらいから1カ月くらい持っていることもよくあります。僕はどちらかと言うとゆっくり取引するタイプです。最近はスキャルピングもやっていますが、これは練習という感じです。年に40%から60%の利益を安定的に上げることを目標にしていて、一気に2倍、3倍にしようとは思わない。逆に言うと、そういう取引の方法が分からない。リスクを取ってハイリターンを狙うというトレードが性格的に合わないんですよ。

――トレードは仮想通貨が中心ですか。

ビットコインですね。レバレッジをかけた短期のトレードと長期保有目的での現物と。仮想通貨にも種類がありますが、ビットコイン以外の仮想通貨は、僕のトレードのルールに合っていないのでやりません。長期で持つことはありますけど。

ビットコイン以外の仮想通貨は、1人の発言で大きく相場が動くことがあったりして、テクニカルとは関係なく上下する。ブレが大きすぎて振り回されてしまうような気がします。

仮想通貨以外ではFXや、株式市場の指数先物、米国債金利などもやります。

――取引の判断は何を手がかりにしているのでしょう。

僕はテクニカル指標をたくさん使わずに、基本的、ポジションの偏りを見て判断するタイプです。ポジションの偏りさえ見ていれば、勝てると思っているところがありますね。FXでいえば売買比率、仮想通貨ならファンディングレートを見て、後は出来高やボリンジャーですね。

スイング取引のときはダイバージェンスをよく見ます。RSIやMACD、CCIなどですね。

――最近のマーケットをどう見ていますか。

今、市場は株式にしても悲観的になっていますが、そろそろ底を打つのではないでしょうか。米国の利上げも織り込まれつつありますし、ウクライナ情勢で一喜一憂することもなくなってくるでしょう。そうすると、株式市場も含めてロングで考えるべきだと思っています。

――現物はドルコスト平均法で増やしていくのですか。

いいえ、僕は絶対にドルコスはやりません。ドルコスだと、上がったときも買うことになりますよね。急落したときに買って、上がるのを待つというのがスタンスです。じりじり下がっているようなときも買いません。短期で1,000ドル、2,000ドル動かすより、1万ドル、2万ドル動かすほうが面白いじゃないですか。

――トレードの頻度はどのくらいですか。

サインがでたら、結構やりますね。FXで3通貨、日米の株式にビットコイン、という具合に6つくらいのポジションを持つこともあります。

逆に、サインが出なければ一週間取引をしないこともあります。最近はタイミングを逃してしまうこともありますね。特にビットコインは買うタイミングがなくて、ずっと待っている状態です。

手がかりにするサインとしては、チャートの動きとテクニカル指標の動きが逆行するダイバージェンスを見ています。

自分の性格を知り、負けないタイミングでのみ勝負する

――現在のトレードのスタイルは、どのようにして身に付けたんですか

大学の頃は、今と違って短期で取引をしていたんです。でも、トレーダーになって最初の2カ月くらいは、そのやり方では勝てなかった。勝てば、ボーナスにも反映されるということで、欲がでていた部分もあったと思います。今から考えると荒い取引でした。

心配症にもなって、一日中チャートを見ていました。家でも、帰りの電車の中でも。それでは、精神的にも良くなくて、そういうときはだいたい負けますよね。何もかも裏目に出て、「誰かに恨まれているのか?」という気持ちにもなって。「上がってくれ」と祈っているようでは既に負けなんです。

逆に勝てるときは、...

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市場平均以上のリターンを追求するマーケット参加者に、メディア・コーチングサービスを提供する Burry Market Researchの公式アカウントです。本編の記事の一部をspotlightでも掲載します。

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