基準のワイン
みなさんこんにちは。先日、市内のスーパーでワインを何気なく見ていたら、こんな売り場を発見しました。
QRコードやタブレット端末などがディスプレイされていて、普通のワイン売り場とはちょっと様子が違います。そこでよく見てみると・・・
SAKELAVOと言うシステムで「味わいを確認してからワインを購入しませんか?」と書かれています。
どうやらこのQRコードを読み込む事で、ワインの味が見える化され、自分が欲しい味わいのワインを目で見て探せるようなシステムになっているようです。さらに周りをよく見てみると・・・
「基準の白ワイン」なる商品に・・・
「基準の赤ワイン」なる商品も発見!これは一体どういう事なのか、とりあえず実際に体験してみる事にしました。まず、QRコードを読み込むと・・・
アプリが立ち上がるので、今回は白ワイン(WHITE)を選択。すると・・・
画面にはマップが出現。これは「左に行くほど軽やか、右に行くほど濃厚でコクがある」と言うワインのボディを表した横軸と、「上に行くほど辛口、下に行くほど甘口」と言うワインの甘辛度を表した縦軸になっています。そして・・・
「好みが分からない時は基準のワイン」と書かれているように、どうやらこの「基準のワイン」が、ちょうどこのマップのど真ん中に位置する味わいに造られているようです。つまり、この「基準のワイン」が味わいの基準点となり、例えばこのワインよりも辛口が好きなら真ん中よりも上方向に、重めが好きなら真ん中よりも右方向にあるワインが自分の好みのワインだと知る事が出来るのです!
さらにマップには、それぞれ点のようなものが見えますが、この点の一つ一つがこの店舗で取り扱われているワインを表しているそうで、自分の好みの味わいエリアをクリックすれば、この店舗にある自分の好みの味わいと思われるワインも簡単に見つける事が出来るのです!
今回初めてこのシステムを使ってみましたが、どんなワインを選んだらいいのかわからない人や、そもそも自分の好みの味わいがわからない人にとっては、とても画期的なシステムだと思いました。味わいの説明って、プロのソムリエさんでもけっこう苦労されます。それは、人によって味覚の感じ方が違うからです。そのため、辛口と一言に言っても、ある人には凄く辛口に感じたり、ある人にとってはそこまで辛口ではないと感じる事は多々あります。
この味覚のギャップを埋めるには、何回か接客をしてその人の味覚の好みやクセを理解していく必要がありますが、このシステムならすぐにその人の好みに近いワインを提案できるかもしれません。特にスーパーのような広い売り場で、ワイン専門のスタッフを置けない店舗では今後即戦力になっていくのではないでしょうか?
いかがでしたか?ぜひみなさんも、このSAKELAVOを見つけたら一度試してみると面白いかもしれません。基準のワインを飲んで自分の好みを再確認し、事前にアプリで自分好みと思われるワインを検索してからスーパーでそのワインを購入する、そんなスタイルが主流になる時代が今後来るかもしれませんよ。
逆算してワインを作っちゃおうって感じですか?