Bitcoin 次なるハードフォークシナリオ
Coinbaseで大災害級のシナリオ(Bitcoinが盗難/紛失)が起きた場合には、強力な利害関係者らによる複数の大企業が、自分たちの損失を"リカバリ"するために、Bitcoinのハードフォークを要求してくる可能性がある。
これにより、事実上、彼らが"本物のビットコイン"と主張する新しいアルトコインが作成される。もちろん、Bitcoinの運用ノードたちはこれを拒否する。
強力な利害関係者である彼らが好きなだけ泣きわめき、たとえ不正にこのアルトコインを"Bitcoin"と名付け、彼らのWebsiteで"BTC"のティッカーを割り当てようとも、この新たなアルトコインがBitcoinなることは決してない。
またマイナーは、このBitcoinへの敵対的な攻撃を支持し、本当のBitcoinから新たなアルトコインへと、ハッシュレートを切り替えるかもしれない。
しかし、Coinbaseによるコインの損失の影響を受けていない大多数のユーザー、さらにはコインの損失の影響を受けたユーザーの多くでさえも、ブロックチェーンがロールバックされていない暗号通貨でその価値を保持したいと考えるだろう。
新しいアルトコイン(ニックネームは"寝取られBitcoin"とでもしよう)は、本当のBitcoinと自由市場において交換レートを持つことになる。おそらく、Bitcoin保有者は、Bitcoinをさらに獲得するために、新たに放出された NTR・BTCトークンを取引所で投げ売りすることだろう (BitcoinCashの場合と同様)。この需要により、たとえ大多数のマイナーがハッシュレートをNTR・BTCのマイニングに切り替えたとしても、十分な数のマイナーがBitcoinのマイニングを続けることになる。
これはBitcoinブロックチェーンの混乱(マイニング難易度のゆっくりとした再調整)につながる可能性があり、明らかに多くの人々に大きな混乱と経済的損失をもたらすことになるが、最終的に市場は、ブロックチェーンが"ロールバック"されていないコインを必ずや支持することになる。
この一連の出来事は、業界に混乱、不安定さ、恐怖、そしておそらく規制による取り締まりを引き起こすだろう。ユーザーは、これらのトークンが"本物のビットコイン"だと思い込んで、誤ってNTR・BTCを購入するかもしれない。また、ユーザーは誤ってBitcoinをNTR・BTCアドレスに送金することもあろう。こうした過ちにより業者、取引所、マイナー、そして個人保有者は、自分たちが互換性のないブロックチェーン上にいることに気付くはめになる。
しかし、こうした市場による骨の折れる価格探索作業を通して、NTR・BTCの価値はBitcoinCashと同様に、Bitcoinと比較して無視できるほどの価値 (ゼロ) に下落し、NTR・BTCをBitcoinに交換したBitcoin保有者は、Bitcoinを自分で管理せず、この神聖な責任をCoinbaseに託した泣き虫どもから、大きな富の移転を受ける結果となる。
盗まれたコインはブラックリストに登録され、Chainanalysis(チェーン分析企業)によって追跡されるが、もしハッカーが賢明であれば、十分な時間をかけて、最終的にはさまざまな手段を通じ、他のすべてのBitcoinと交換可能になる。最悪の場合でも、それらのBitcoinは主要な取引プラットフォームで販売・取引できなくなり、結果として市場から排除される。
2017年のハードフォークと同様に、Bitcoinはより強力で、より価値のある資産として再び立ち上がる。そして「いつまでも好きに泣きわめいてろ!」(Cry Harder)という戦いのスローガンは時代を超えて響き渡り、Bitcoin文化と不可分に結びつくことだろう。
そして、二度とこのような愚かな行為を試みるものは誰もいなくなるのだ。次なるハードフォークのその時までは。
Decentralizationという名の木は、こうやって時々、フォークを牽引する者と、ノードを運用する者との血で、再び新しくされなければならないのだ。
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