
日本在住のミームレジェンド!? “I AM HODLING”
2013年12月18日、当時ビットコインは$716 から $438 へと39%も暴落。その年の初めに $15 から $1,000 まで上昇していたことを考えるとかなり深刻な状況でした(実はこの大上昇にもあるミームが関係しています)
この最中にGameKyuubiという名前のアカウントが「I AM HODLING」というスレを立て、酔いどれ告白まじりに「自分はトレードが下手だから売らないで持つ」と宣言──その誤字が一瞬でコミュニティの笑いと共感をさらい、以後「HODL」は“売らない・動じない”態度のシンボルに。
GameKyuubiの実際のスレ
<日本語訳>
最初から誤字ってるの分かってて、タイトルを二回打ち直したのに、まだ間違ってる。まあいいや。 彼女はレズビアンバーに出かけてるし、BTCは暴落中。
なんで俺はホールドしてるのか? 教えてやるよ。 それは俺がトレードが下手だからだ。自分が下手なのは分かってる。うまいトレーダーは高値と安値をピッ・パッ・ピフィー・ウィン・ウォン・ワン!みたいなノリで見抜いて、はい100万ドルゲット、余裕だよなブラザー。
一方で弱い手の連中は「うわ下がった、売るわヘヘヘ」って売って、で、本当に分かってるスマートなトレーダーが買い戻したときに「うわーケツが痛ぇ」ってなる。
でもな、俺はそのグループじゃない。トレーダーが買い戻すころには、俺はもう市場の時価総額の一部なんだよ。 じゃあ誰のカモになってると思う? デイトレーダーだろ。俺じゃないからな〜!
「ほら、売っとくべきだったのに」って煽りスレ? そりゃそうだろ。 売っときゃよかったに決まってる。毎回売る直前に売って、毎回買う直前に買えたら最高だよな? でもな、みんながお前ほどイケてるわけじゃないんだよ。
ベア相場で売るべきなのは、本当に上手いデイトレーダーか、幻想抱いた初心者だけだ。 その中間にいるやつらはホールドする。 こういうゼロサムゲームでは、お前が売ったときにしかトレーダーはお前の金を奪えないんだ。
――というわけで、ウイスキーをちょっと飲んでるんだよね。いや、ボトルの表記だと whisky なんだけど※
どうでもいいだろ。 文句あるなら訴えてみろ。
(ただしBTCで支払えるならな)
BTC: 15SLrNo6PKVfsH5JLtatJcVkSQXCk1LXyq
※whisky:スコットランド・カナダで使われる whiskey:アイルランド・アメリカで使われる
彼は最初に “whiskey” とタイプ
→「ボトルには whisky って書いてある」と気づいて“w/e”(whatever=どうでもいい) で流し、“sue me”(文句あるなら訴えな) と開き直ってますw
Gamekyuubiのポストに一番早く「elux」というユーザーがHODL!とつぶやいています。まさか後にこんな有名な言葉になるとは思ってもみなかったでしょうねw
ちなみに彼も2011年からこのアカウントを使用していて2024年3月頃もログインしているヨーロッパの男性ですが
Gamekyuubiは2011年からアカウントを使い始め、2025年の2月にもログインをしているレジェンドですwww Locationも日本だし、名前からして日本のカルチャーがすきな人物っぽい。
HODLの顔ができた日
誤字の夜からフォーラムやRedditで「HODL」を旗に描いた戦士や、映画『300』のパロディ画像が次々と誕生していきました
現在はリンク切れで画像が見られないものが大半ですが、bitcointalk.org から今も見られる範囲で限りなく古そうなHODL画像はこちら!
見たことあると思いますが、すでにGamekyuubiのスレがたった日には作成されています。本当に職人というか暇人ははやいw
次の日くらいにはこんな画像も。今でもよくチャート上に「buy buy buy」みたいなミームありますよね。発想は10年以上前も今も変わらないようでw
日本語圏での受肉
日本ではガチホ(=本気+ホールド)がHODLの対訳として普及。国内取引所の用語解説やナレッジ記事でも使われ、意味は「短期の値動きに惑わされず長期保有」で概ね統一。
名曲パロディ
コミュニティからZhou Tonged(ジュー・タンド)の名曲パロディ 「Holding(Billy Joel “The Longest Time” )」が誕生。13年前も今でも“HODL賛歌”の定番。コミュニティ内では昔から「下落相場で聴く曲」としてネタ半分・本気半分で愛されていますw
まとめ
GameKyuubi は日本在住ではないと思いますが、ミーム・レジェンドとして Tokyo Bitcoin Base に来訪していただきたいですね。記念写真でも撮ったらバズりそう。ウイスキー用意しておきますw
この話は前回の記事「Magic Internet Money」と歴史的につながっている話なので、そちらもぜひ併せてぜひどうぞ!
拙い文章ですが、お読みいただきありがとうございました!