【もなこっと】スマホ(Mpurseアプリ)、モナパレット(AppConnect)で複数アドレス運用をする方法(署名委任)
先日、もなこっとの署名委任機能をリリースしました。
この機能を実装した第一の目的は、
スマホ(Mpurseアプリ)、モナパレット(AppConnect)で複数アドレス運用ができるようにする。
です。それ以外でも、PCで複数アドレス運用、複数アカウント(複数メインアドレス)運用をしている人にとっては、便利機能として使えます。
複数アドレス運用とその問題点
もなこっとでの出品時、購入時には、それぞれ3種類のアドレスの入力が必要になります。もちろん、全部同じアドレスを入力しても問題ありませんが、ここでは異なるアドレスを入力することを考えます。
■出品時
- メインアドレス(要署名)
- カード送信元アドレス(要署名)
- 売上受取アドレス
■購入時
- メインアドレス(要署名)
- 代金送金元アドレス(要署名)
- カード受取アドレス
上記で問題になるのが、「要署名」のアドレスです。(署名不要のアドレスは、どこかからコピペすれば問題ありません。(※))
スマホ(Mpurseアプリ)、モナパレット(AppConnect)で、アドレスを切り替えるためには、一度その上で動いているアプリ(つまり、もなこっと)を終了させる必要があります。つまり、複数のアドレスで同時に署名できないということです。メインアドレスで署名してから、アドレスを切り替えて、履歴から続行するとう作戦ができそうですが、履歴を検索するためにはメインアドレスにする必要があります。
ここで出てくるのが、署名委任機能です。
署名委任は、アドレスAの(秘密鍵による)署名を、アドレスBの(秘密鍵による)署名に任せるという機能です。
上記のケースにおいて、メインアドレスによる署名をカード送信元アドレスに委任すると、カード送信元アドレスによる署名のみで出品オーダーが完結するのでめでたしめでたしというわけです。(購入時も同様。)
メインアドレスとカード送信元アドレス(代金送金元アドレス)を別にする意義
ところで、出品時のメインアドレスとカード送信元アドレスが別になるのはどんなケースでしょうか。
■普段カードを発行しているアドレスとは別に、もなこっとのメインアドレスを新しくつくった場合。
カード発行はモナパレット、もなこっとはMpurseというような感じで使い分けをしていたり、もなこっと専用のキラキラアドレスをつくったり。
■何らかの理由で、カード発行アドレスを使い分けている場合。
自身でブランディング、あるいは、シリーズ分けのために、発行アドレスを使い分けているかもしれません。
もなこっとでは、発行アドレスに重要な意味があります。それは、出品許可の設定は発行アドレス毎に行うからです。
- このカードは、不特定多数の人に出品許可したい。
- このカードは、特定の人だけに出品許可したい。
- このカードは、出品許可するけど、ロイヤリティを高めに設定したい。
- このカードは、出品許可したくない。
これらさまざまな条件を実現するには、発行アドレスを分ける必要があります。
購入時のメインアドレスと代金送金元アドレスが別になるケース、これはあまりキラーユースケースが無いかもしれませんが、
■クリエイター毎に1ヶ月につかえるお小遣いが決まっていて、複数アドレスを使ってお小遣い管理している!(別の言い方をすると、アドレスを使い分けることでクリエイター毎の支援額を可視化している。)
というのは、考えられなくもないと思います。
署名委任機能の使い方
大前提として、モナカード、モナコインの送信時の署名は委任できません。
前者をやろうとするならばモナパーティの改修、後者をやろうとするならばモナコインのクレイジーな改修が必要になります。
ですので、
- メインアドレスからカード送信元アドレスに委任する
- メインアドレスから代金送金元アドレスに委任する
というのが基本になります。
複アカ運用のためということであれば、
・メインアドレスから別アカのメインアドレスに委任する
ということをやっても良いかもしれません。(出品、購入のみならず、署名委任は全機能で使えます。)
具体的な操作は以下のとおりです。
<事前準備>
委任元アドレス、委任先アドレスともにユーザー登録は済ましてください。 (アドレス、ユーザー名、規約同意が必須項目。)
【PCでMpurseを使う場合】
- 「出品許可・署名委任」画面の「署名委任」セクションで「委任元アドレス」「委任先アドレス」を入力する。
- Mpurseのアドレスを委任元アドレスにセットし、「委任する」を選択し、署名・登録する。
- Mpurseのアドレスを委任先アドレスにセットし、「受任する」を選択し、署名・登録する。
【スマホMpurseアプリ、モナパレットAppConnectを使う場合】
- 委任元アドレスにセットして、もなこっとに入る。
- 「出品許可・署名委任」画面の「署名委任」セクションで「委任元アドレス」(Mpurseボタンポチ)「委任先アドレス」(どっかからコピペ)を入力する。
- 「委任する」を選択し、署名・登録する。
- いったんもなこっとを抜けて、アドレスを委任先アドレスにセットして、再びもなこっとに入る。
- 「出品許可・署名委任」画面の検索セクションで、「委任された」を選択し、委任先アドレスを入力(Mpurseボタンポチ)し検索する。
- 「委任リクエストステータス」が「有効」、「委任受諾ステータス」が「無効」のレコードが表示されるので、右側のハンドシェイクボタンを押す。
- 各アドレスが正しいこと、「受任する」が選択されていることを確認のうえ、署名・登録する。
■アドレス履歴機能
※ 署名不要のアドレスは、どこかからコピペすれば問題ありません。
と書きましたが、それって面倒ですよね。そのために、一度使ったアドレスを保存するアドレス履歴機能というものがあります。
しかし、現時点で以下のような問題がわかっています。
- cookieに保存する仕様のため、わりとすぐ上限に到達する。(自分は14件で上限に達しました。)
- cookieに保存する仕様のため、モナパレット(AppConnect)では機能しない(保存できない)。
cookie保存は、ログインする手間が省けるのでそのまま残すとしても、サーバ保存タイプのアドレス履歴機能の実装を検討しています。