活路を見出すと言うこと。
少し古い話ではありますが…
しがないサラリーマンの飲み屋レベルの話です。
3年から4年ほど前、私は大炎上のプロジェクトを担当しており、毎晩終電…若しくは帰宅できない時間迄、この炎上をおさめるためだけに、昼夜、土日、正月も元旦しか休まず対応にあけくれていました。
そんな過酷な状況で、隣に居たのが今回の主人公です。
彼は入社まもなく、いわゆるインフラ構築のチームに配属され、基盤SEとして?中々苦労しながら、働きました。
が、何かが噛み合わなかったか、はたまたしたいことがあったのか、留学のために休職します。
当時あまり、私とは接点はなかったのですが、なんか変わりもん、新人類的な奴くらいにしか捉えていなかった記憶があります。
数年後、私の部署に復職しました。
帰国してすぐ寿司屋に行き、わさび巻きを吐いてしまった彼、なんか芯が強いんだか、デリケートなのか、さっぱりなところが、彼らしい部分です。
しばらくして、冒頭に述べた炎上プロジェクトに就いた私。たまたま、同じお客さんで別の開発プロジェクトをまとめることになったのが、彼でした。
彼は、素直と言うか、グングン言ったことを吸収し、元々持っていたインフラ知識もさることながら、アプリケーション開発もこなし、それはもう優秀な仕事っぷりでした。
また、新しい分野にも好奇心が旺盛で、ビットコイン、ブロックチェーン、新しい通貨のあり方…なんてことにも超がつくほど研究熱心でした。
終電間近と言うのに、私が呑みながら趣味でまとめていた、通称「いろいろ.xls」
彼に刺激になるかもと思い、見せたら、一応刺激されて、新しいアイデアをまとめ始めました。
そこでとまるのが、良くも悪くも(悪いか笑)、平均的なサラリーマンなのかもしれませんが、
彼は止まりません。
なんとかして、事業化したいと言う熱意で、上司に、更に上司に、しまいにはお客さんにヒアリングするまでススメてました。
この意欲的な姿は私の刺激になったのは言うまでもありません。
しかし、当社はいわゆるお堅い、日の丸企業気質の、保守的企業です。
何をするにも、そんなスピーディに進むことはありません。
彼の中で、この辺りが納得いかなかったんだとは思います。
彼はまた、海外に活路を見出すため、流石に2度の休職ともいかず、私の上司が色々転属の機会を与えるからとか言いながら説得したものの、退職してしまいました。
私としては、残念でしたね。
なんか、新しい風を吹き込んだくせに途中でやめんのかよ、って。
今でも彼とはたまに会いますが、一緒にやれたら、違った未来があったかもしれません。
彼が居なくなってから、私はそれなりに、色々な人にアイデアを語りました。
新しい事業化の検討会、コンサルの面談、アプリケーションの拡張で賞をいただいたり。
最近は、また新しい事業化のプロジェクトから、声をかけてもらってます。(言うほど対した役割ないけど
この先どうなるかは分かりませんし、自分なんかでなんか出来る自信はありません。
しかし、入社してから、彼に会うまでは、くらーいくらーい、闇の中で仕事をしてきました。
少なからず、彼から貰った刺激によって、闇ではなくなったと考えています。
「何か、世の中に、生きた証を残したい」
くらいは、やはり、折角モノを作る会社で働いてるわけだから、思います。
めげずに、立ち上がって、頑張りたいですね。
まあ…この主人公は誰のことなのか…
分かる人には分かるかな?🤣
…っと言うことで、たわいもない、サラリーマンの飲み屋レベルの記事を最後まで見ていただいて、ありがとうございました!