RaspiBlitz でライトニングのノードを立ててみる前編

2022-05-03T10:00:17Z

Raspberry Pi でライトニングノードを立てるなら、日本ではDiamondHands💎🙌の存在があるので umbrel 一択でしょう。ただし、umbrel が使っているLND(Lightning Network Daemon)には、ノードが大きくなるにつれて、データベースが肥大化し、ノードの応答時間は長くなり、動作が遅くなったりおかしくなったりする問題があるようです。

実際大きなノードを運営している人にトラブルが発生したり、解決できずLNDからCLN(C-Lightning)に乗り換えるところも出ています。(zero fee routingとか。)

うちのノードもchannel.dbが1GB後半を超えてきて、そろそろデータベースの圧縮などの対策方法が気になってきました。並行してCLNにも手を出してみたいけれど、umbrelで軽い気持ちでノードを立てている勢の私にとって、umbrel がサポートしていない CLNを試すのは非常に敷居が高い。

こんな記事を見つけて、その辺に転がっていたRaspberry Pi に CLNをセットアップしてみたものの、そこから先はコマンドラインでと言われるとちょっとついていけない。umbrelでよく使っているRTLやThunderHUB、LNDgのようなWebUIが入れられたらよいのだけど、日本語の解説もほとんどないし。

そんなこんなで悶々としていた時に、RaspiBlitz を見つけました。

https://raspiblitz.org/

umbrel には無い 3.5inchディスプレイが見た目にインパクトありますが、こいつはそれだけでなく、ライトニングにLNDだけでなくCLNを選ぶことができます。umbrelでもおなじみのRTLも追加できるということで、これは試すしかないでしょうと。

用意したのは以下です。

Raspberry Pi 400
2.5inch HDD 750GB
Anker PowerPort mini（USB充電器 12W 2ポート）

見事に寄せ集めですね。今回新規購入品はありません。3.5inchディスプレイもLANケーブルすらも無しですが、今回はお試しなので、これで進めます。

基本的なインストール方法は、上の方でも出てきたGitHubに書かれているセットアップ方法を見てもらうとして、https://github.com/rootzoll/raspiblitz#setup-process-detailed-documentation

ディスプレイとLANケーブルがない件は、上記の通り、microSDカードに最新のRaspiBlitzのOSイメージを焼いたついでに、PCで以下のファイルもmicroSDカードの直下に書き込んでしまうことで対応します。　　　　

ファイル名：wpa_supplicant.conf

country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
    ssid="MyWiFiNetwork"
    psk="Password"
}

"MyWiFiNetwork"と"Password"は自分の無線LANに合わせて変更しました。(日本以外の人はJPのところも書き換えてください。念のため。)

ファイル名：hdmi (中身空のファイル)

これでネットワークには無線LANで接続し、表示はhdmi、セットアップ作業はsshで接続してできるようになります。(実質、hdmiでつなぐのも、raspberry piのIPアドレスを確認する方法を知っていれば不要です。LAN内の他の raspberry pi から sudo arp-scan -l するとか。)