『道徳的形而上学の基礎』
カントの道徳的形而上学の基礎付けを読んだので、そのまとめと道徳的価値のある行為について考えてみた。 動物や、人間は本能に従って、自身の幸福を追求する。例えば、美味しいものを食べたり、金儲けをしたり、種の保存のために子作りをしたりなどが、本能に従った行為である。 しかし、人間は動物達と違って、本能以外に持っているものがある。それが「理性」である。この理性は、幸福になろうとする行為を妨げるものである。例えば、自分がものすごく空腹であり、目の前にパンと牛乳があったとする。本能に従えば、何も考えずにすぐに食べてしまうだろう。しかし、自分の横には瀕死の見知らぬ人がいた場合、あなたはその人にパンと牛乳を譲ってあげるだろう。これが「理性」によって実行された道徳的な価値ある行為である。