悟コインと存在するということ
いきなりですが、悟コインってご存じですか?
フィジカル(=身体的・物理的)ビットコインと呼ばれるもので、触れるビットコインです。
↑カジノのコインみたいです。ひとつひとつのデザインにいろいろと意味が込められてますので、詳しくは悟コインのWEBで(丸投げ)
↑裏面はシリアルナンバーと0.001Bitcoinとホログラムで描かれたシールになってます。
↑シールを剥がすとQRコードが出てきます。
↑QRコードを読み取ると、このような文字列が書いてあって、これが秘密鍵になっています。この秘密鍵をウォレットアプリで読み込むと0.001BTCがウォレットに取り込まれます(実際には送金手数料がかかるので0.001未満になります)。
仕組みとしては秘密鍵が書かれた紙と同じなのですが、コインという一般的なお金の形をしていることが面白いですね。
存在するということ
ちょっと話が変わりますが、このコイン自体が存在するということを証明しようと思ったらどうしたら良いでしょうか?
コインじゃなくても、いま手に持っているスマホでも。
実は、何かが存在していると証明することはなかなか大変で「見えるからある」と言っても、もしかしたらこれはCGかもしれないし、ぱっと見で人に見えた木は人であるのか木であるのか分からないし、今木に見えているだけで、実際はまた別のものかもしれないし、他人にはやっぱり人に見えているかもしれません。
例えば、テーブルクロスの下にコインが置かれてたとして、気づかなければ「何もない」と思ってしまうし、一回気づいてしまえば「その下にコインがある」と認識してしまいます。
もちろん、木がそこにあることやテーブルクロスの下にコインがあること自体には変わりはないのですが、それを「見る」や「知る」だけで「存在する」というのは乱暴なようです。
結局何が言いたいのか
学生時代にハイデガーの「存在と時間」の要約を聞きかじっただけで、サッパリ理解できなかったのですが「存在することの証明は難しい」とだけ覚えてて、この悟コインを見たときにハイデガーの存在学の話を思い出しました。
「コイン自体は手元にあって、物理的には同じでも秘密鍵にBTCが入っているかどうかで価値が変わるっておもろいな~」と思ったっていうつまらない話でした笑
特に言いたいことはございません笑
「存在しているのか」とか「スマホのウォレットの中のビットコインは存在しているのか」とか「自分のビットコインであるとはどういうことか」とか考えるきっかけになるビットコインって面白いですね。