「ソロスの講義録」レビュー②
/ファンダメンタルズのゆがみ

「ソロスの講義録」レビュー② /ファンダメンタルズのゆがみ

ジョージ・ソロス著『ソロスの講義録』のまとめの続きです。

今回は、ファンダメンタルズへの言及を取り上げます。

 

まず、ファンダメンタルズとは何か。

ファンダメンタルズ(fundamentals)とは、「国や企業の経済活動状況を示す基礎的な要因」を意味します。

企業の場合、具体的には、売り上げ、シェア、財務状況などを指します。

これをもとに、株価の動向を予想する分析を、「ファンダメンタルズ分析」と言います。

 

これについて、ソロスはどう語っているでしょうか?

 

まずソロスは、自身の考えを金融市場に当てはめる場合の基本原則として、以下の二つを挙げています。(P55)

①市場価格は、その根本にあるファンダメンタルズを常に歪めるものである。

②金融市場は根底にある現実を反映するだけの受け身の存在ではなく、積極的な役割をも果たしている。

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