
なぜ人はビットコインに夢中になるのか
こんにちは。Kateです。こちらに投稿するのは久しぶりです。実は先月、今まで6年以上働いていた大学の事務職を辞めてビットコインに全振りしてみることにしました。FIREするような資産ははっきり言ってほぼゼロですが、人生はゲームのようなもの。毎日ビットコインについてチェックしたり考えたりしてるほど好きだから、安定生活から冒険してみることにしました。ちょうど前職を辞めると決めたら、偶然にもSpotlight2のお手伝いをさせていただくことになりました。今後はこちらにも積極的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします。
― 10人の物語から見える「希望」と「創造性」 ―
ビットコインに心を動かされる人たちは、決して数字や価格の変動だけに魅せられているわけではありません。彼らが夢中になるのは、「自由」や「表現」、そして「新しい未来」を感じられるから。ここでは、そんな想いをかたちにして生きる10人のストーリーを紹介します。
1.古賀崇洋(Takahiro Koga)
陶芸に宿る、“価値の根源”を問うスタッズ
九州を拠点に活動する陶芸家の古賀崇洋さん(IG: @takahiro00koga)。彼の作品《NEO 招き猫》などに見られる「スタッズ(鋲)」は、物に宿る力を可視化し、常識を超え、世界を変える“突出した存在”を象徴します。古賀さんは、土という伝統的な素材にデジタル時代の精神を融合させた作品に、誰もがチャンスを得られる「下剋上の時代」を表現しています。2025年、Forbes Japan「カルチャープレナー30」にも選出。地方から文化を発信することにもこだわり、その姿勢は、ビットコインが掲げる分散と自由の哲学と深く響き合っています。
🔗 takahirokoga.jp
2.Valentina Picozzi(ヴァレンティナ・ピコッツィ)
サトシ像に込めた「感謝と希望」
イタリア出身のアーティスト、ヴァレンティナ・ピコッツィさん(IG: @valentinapicozzi)は、東京ビットコインベース(TBB)に設置されたサトシ・ナカモト像の作者として知られています。
この像は、ビットコインの生みの親でありながら姿を見せない「サトシ」への賛辞です。膝の上にノートパソコンを置く典型的なハッカーの姿勢は、世界中の開発者たちが築いてきた自由と透明性の象徴でもあります。像の背後に立つ人は、サトシの視点を感じ、自らがその一部になる——「We are all Satoshi(私たちは皆サトシだ)」というメッセージが静かに込められています。今後、世界21か国に設定予定のサトシ像は、現在はまだ5か所のみ。ビットコインファンはこの作品とセルフィーを撮りに足を運ぶほど人気です。
🔗 valentinapicozzi.com 🔗 satoshigallery.com
3.みなみ しげる(Shigeru Minami)
ハンドメイドで届ける “やさしいビットコイン文化”
元・小学校教師のみなみしげるさん( X: @kiterugumatic / @MakingWavesBTC)は、日本のハンドメイド作家。生地デザインから制作までを自ら手がけ、ビットコインをテーマにした小物を世界中に届けています。また、『知っとこ!ビットコイン図鑑』の著者であり、「My First Bitcoin」日本語版の翻訳にも携わるなど、教育活動にも力を注いでいます。自ら行動し、学びを広げていくその姿は、まさにビットコイナーの精神そのもの。彼女の手から生まれるぬくもりある作品は、手に取る人の心をやさしく包み込みます。🔗 burry.co.jp インタビュー記事
4.Aksana Zasinets(アクサナ・ザシネッツ)
刺繍で描く、デジタル時代の“信念”
アクサナさん(@5Ksana)は、ポーランド出身のビットコインアーティスト・ファッションデザイナーです。刺繍でビットコインを表現する彼女の作品には、伝統的な手仕事とビットコインの哲学が見事に調和しています。彼女にとってビットコインは、絶対的な自由の象徴であり、その精神をカラフルな糸で丁寧に縫い上げながら表現しています。刺繍という伝統的な手法に、現代のビットコインという新しい文化を重ねることで、失われつつある文化的遺産を蘇らせ、未来へとつなぐアートを生み出しています。🔗 buybitart.com/about
5.Marcus Connor(マーカス・コナー)
喜びも悲しみも、すべてを笑顔に変えるアート
世界中で見たことのあるあの「Bitcoin Roller Coastger Guy」のミーム。作者はアメリカのアーティスト、マーカス・コナー(X: @MarcusConnorNH)さんです。
彼は、価格変動という“山あり谷あり”の世界を、笑いに変えました。彼のアートは「人生もビットコインも、旅を楽しむことが大事」というユーモラスな哲学を伝えています。 🔗 bitcoincoaster.com/about
6.Street CY₿ER(ストリート・サイバー)
街の壁に描く「自由」のメッセージ
スペイン出身のストリートアーティスト、Street CY₿ERさん(@streetcyber_)。 彼のアートは、ビットコインを象徴するオレンジの輝きと共に、通りをキャンバスに変えています。 匿名性や自由、検閲のない社会といったテーマを、色彩と力強い線で表現。「アートは通貨よりも強いコミュニケーションだ」と語る彼の作品は、世界中のビットコイナーに共感を呼んでいます。
7.瀬口力(せぐち ちから)
地域と未来をつなぐ、ビットコイン経営 熊本県の建築会社・Lib Workの代表取締役、瀬口力さん。 彼は、企業の準備資金の一部をビットコインで保有し、地方から未来型経営を実践しています。同社の3Dプリンター住宅は、建築業界に新しい風を吹き込みます。「お金の価値が変わっても、志は変わらない」そんな思いで、テクノロジーと地域経済の調和を目指しています。🔗 Lib Work公式サイト
8.むらぴぃ
自然とともに生き、自由を体現するビットコイナー
四国から発信するむらぴぃさん(@mura0306)。かつて一般企業で働いていた彼は、ビットコインを学ぶうちに「お金の本質」に疑問を抱くようになったと言います。2017年頃からビットコインを軸に生きる道を選び、今は山奥で自然とともに暮らします。電子工作やヨット、きのこ採りや狩猟など、日々の営みの中に“自由”を見いだしています。ビットコインと自然との関係を「ロゴス(理)とピュシス(自然)のあいだ」だと表現する彼の生き方はビットコインの哲学を体現しています。
9.Russell Okung(ラッセル・オクング)
スポーツ界から広げる“自由な経済”の輪
元NFL選手のラッセル・オクングさん(X: @RussellOkung)は、プロスポーツ界で初めて給与をビットコインで受け取った選手のひとりです。彼は2020年に「自分の汗の価値を、自分で守る手段」としてビットコインを選びました。現在は選手生活を引退しましたが、ビットコインスポーツリーグを設立し、現役スポーツ選手や若者に経済的自立の重要性を伝えています。🔗 Sportico記事
10.Roya Mahboob(ロヤ・マフブーブ)
少女たちに“学ぶ自由”を届けるテクノロジーの力
アフガニスタン出身女性で初のIT起業家ロヤ・マフブーブさんは、ビットコインを活用して女子教育を支援しています。彼女が設立した「Digital Citizen Fund(DCF)」では、銀行口座を持てない少女たちにビットコインで報酬を支払い、教育や起業を支援。ビットコインが“希望を運ぶツール”になりうることを、彼女は実証しています。これまでに17,000人以上の少女が学び、世界で活躍するきっかけを得ました。彼女の物語は、映画『Rule Breakers』(2025年公開)でも描かれています。 🔗 Rule Breakers 公式サイト
終わりに
ビットコインに惹かれる人々の物語は、“お金”の話ではなく、“生き方”の話です。それは、自由に表現し、つながり、創造するための手段。彼らの姿は、「これからの時代を人間らしく生きるとは何か」を静かに問いかけています。
社会の価値観が揺らぐいま、ビットコインは単なる技術でも投資でもなく、「自分の軸を取り戻すための羅針盤」のような存在になっています。ここで紹介した人々は、それぞれの場所で「自由」や「創造性」を形にしながら、ビットコインの精神——分散と自立——を体現しています。
ビットコインは誰かのものではなく、私たち一人ひとりの手の中にあります。それは、どんな時代でも自ら考え、選び、つくっていく力を思い出させてくれます。この不確かな世界の中で、自分の信じる価値をまっすぐに持ち続ける人たちがいる——その存在こそが、希望です。