【非エンジニア向け】BraveブラウザからIPFSへビットコインの原論文をアップロードする

【非エンジニア向け】BraveブラウザからIPFSへビットコインの原論文をアップロードする

BraveブラウザがIPFSに対応しましたね!

IPFS Support in Brave

対応ってどういうことなんだろう?っと思っている方も多いと思いますが、噛み砕いて言うと、BraveブラウザがIPFSノードのGUIアプリケーションになったんだと考えればいいと思います。

これまでは自分のPCでIPFSノードを立てようと思ったら最低でもCLIツールは使えないとだめだったのですが、Braveブラウザさえ入れればIPFSのノードを立てて、ファイルをアップロードしたり閲覧したりすることができるようになりました。

非エンジニアでも手軽にIPFSが使えるようになったというわけです!

pinata使わないとだめだったことも、自分のブラウザで手軽にできちゃったりするかもしれません。

なぜビットコインのホワイトペーパー(原論文)をIPFSにアップロードするか

サトシが書いたビットコインのホワイトペーパーは人類の共有財産なのでIPFSにアップロードして永久に人類が利用できるようにするべきだから。

チュートリアルには最適ではないでしょうか(にっこり)。

やり方

1. Braveブラウザをインストールする

https://brave.com

こちらから最新版をダウンロードしましょう。

既にインストール済みの人は、バージョンが1.19.86以上であることを確認してください。

2. IPFSのローカルノードを有効にする

Braveを起動したらこちらをURL欄に入力してゴッホのウィキペディアのIPFS版にアクセスします。

ipfs://bafybeiemxf5abjwjbikoz4mc3a3dla6ual3jsgpdr4cjr3oz3evfyavhwq/wiki/Vincent_van_Gogh.html

すると、画面の上部にこのメニューが現れると思うので、IPFSを有効にするをクリックして有効にしてしまいましょう。

3. IPFSコンパニオンを入れる。

こちらのリンクからIPFSコンパニオンというIPFSをGUI操作できるブラウザ拡張機能をインストールします。

https://chrome.google.com/webstore/detail/ipfs-companion/nibjojkomfdiaoajekhjakgkdhaomnch

もしくは(自分は初めから入れていたのでわからないのですが)、設定からでも有効にできるようです。というのも設定画面でipfsで検索するとIPFS Companionを有効にする設定が出てくるからです。

気になる方は、こちらも試してみてください。

4. ローカルノードを有効にする

IPFSのローカルノードを有効にしたので、ブラウザ立ち上げと同時にIPFSのノードが立ち上がっているはずですが、このままではIPFSコンパニオンで使用できないので設定します。

右上のIPFSコンパニオンのアイコンから設定画面を開いてください。

設定画面の"IPFS Node Type"を"Provided by Brave"に変更します。設定はこれだけです。

このあともう一度アイコンをクリックするとMy Nodeが有効になっているはずです。なっていない場合はIPFSノードが起動中かもしれないのでしばらく待ちましょう(多分ブラウザの再起動はいらないと思う。多分)。

My Nodeをクリックするとコンパニオンの画面が開きます。

5. ファイルのアップロード

アップロードの前に、ビットコインのホワイトペーパーをこちらなどからダウンロードしておきましょう。

https://bitcoinbank.co.jp/2021/01/1050

準備が完了したらアップロードしていきましょう!

コンパニオン左側のメニューからFileを選択してImportボタンでアップロード(正確にはいわゆるMFSAPIの"add")できます。

アップロードが完了すると上の画面のようになりますが、最後にIPFS上でファイルを固定する作業(pin)が残っています。

該当ファイルの右側の「・・・」メニューからPinを行えば完了です。

これで、ブラウザを再起動したりPCを再起動してもファイルがIPFSネットワークに共有されるようになります(もちろんブラウザが起動していなかったり、パソコンがオフラインの間は共有されませんが)。

実際にipfs上で見れるかどうか試してみましょう。

'ipfs://'に続けて、Qから始まるCIDという文字列をBraveのアドレス入力欄に貼り付けてみましょう。(メニューの"Copy CID"を使いましょう)

Enterを押すとビットコインのホワイトペーパーが表示されました。成功です。

これで完了です!

おしまいに

spotlightではプログラミング以外のことを書こうと決めているんですが、IPFSがGUIだけでも使えるようになったのでここで書いてみました。

Braveは世界最大規模のIPFSのクライアントアプリケーションになったということが言えるかと思います。まじ便利。

もうちょっと技術的なことが知りたいという方は公式ドキュメントとかこちらとかをご覧ください(addとかpinってなんだよとか)。

残課題としては、WebアプリケショーンからBraveのIPFSに接続する方法がちょっと気になっています。普通にローカルホストのポートに接続するしかないのかもしれませんね。 window.ipfsでjs-ipfsのインスタンスを使えると良かったんだけど、あたりまえだけど無理でした。ここらへんのAPIも今後整備されるといいな〜。

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