CRVのブースト、その計算方法

CRVのブースト、その計算方法

はじめに

 

現在、Curve のガバナンストークンである CRV が DeFi 関連の話題の中でも注目を集めています。

その理由の1つとして、8月28日から実施予定の CRV のロックによる CRV ファーミング量のブースト機能が追加されることが大きいかと思います。

しかし現状このブースト機能については、まだまだどんな機能なのか情報が正しく広まっていないように思われます。

そこで、今回はこのブースト機能がどのようなものなのかを説明していきます。


ブースト機能の概要

 

まず、ブースト機能とは何かということですが、その名の通り CRV のファーミング量を増加させることができる機能です。

最大でファーミング量を2.5倍にすることが出来ます。

しかし、これには当然条件があります。

その条件は、CRV を Curve.fi にロックする必要があるということです。

CRV をロックすることで、veCRV というものを獲得することができます。

これが、いわゆる投票力と呼ばれているもので veCRV が多い程、ブーストの増加量が増えます。

また、CRV をロックする際には1週間から4年間までの期間を段階的に選択することができ、ロック期間が長ければ長いほど、CRV に対して良いレートで veCRV を獲得することが出来ます。

・例1:1週間ロックする場合、1 CRV ≒ 0.0048 veCRV
・例2: 4年間ロックする場合、1 CRV = 1 veCRV

では、どれぐらい veCRV を獲得していればブーストの最大値である2.5倍のブーストを得られるのでしょうか。

この計算方法は実はすでに公式から発表されていますが、重要なこととして得られるブーストの量は veCRV に依存するだけではなく、pool に供給している自分の供給量の割合にも影響します。

そのため、供給量が多ければ多いほど2.5倍のブーストを得るには、多くの veCRVが必要となります。

 

詳細な計算方法

 

まずは、計算式から見てみましょう。

公式が発表している計算方法を若干わかりやすくしたのが次の式です。

・DollarProvided:自分の供給量
・TotalLiquidity:pool 全体の供給量
・VotingBalance:自分の veCRVの量
・VotingTotal : 全体の veCRVの量(poolは無関係)

この計算式で求められる数字が得られるブーストになります。

また、ブーストの最大値が2.5倍であるため、計算した結果が2.5より大きい場合は全て2.5倍として扱われます。

実際に計算してみましょう。

・例1:

DollarProvided = $10,000
TotalLiquidity = $500,000,000
VotingBalance = 50 evCRV
VotingTotal = 2,500,000 evCRV

の場合を考えます。

各値を上記の計算式にあてはめてみると

2.5という計算結果となりました。(画像が小さくてすみません)

上の条件だと、あなたは50 veCRVを獲得することで最大値である2.5倍のブーストを得ることができます!おめでとうございます!

・例2:

では、今度は VotingBalance を 50 から 10 に変更してみましょう。
その他の条件は例1と同様です。

今度は計算結果が1.3になりました。
あなたは1.3倍のブーストを得ることができます。

どうでしょうか?

ブースト機能の仕組みについての理解を深めることができたでしょうか?

 

必要な veCRV のシミュレーション

それでは、最後にブースト値をグラフで表したいと思います。

今回は参考値として、compound pool の値を参考にしたいと思います。
DollarProvided は個人を想定して$10,000で固定させてみます。

では、 veCRV とブースト値の関係をグラフ化していきます。

参考値(compound poolの値を引用)
・DollarProvided = $10,000
・TotalLiquidity = $73,951,461
・VotingTotal = 1,125,090 veCRV

こちらがそのグラフになります。

比較のために、参考値から VotingBalance のみを5倍、10倍と変化させてみました。

グラフからひと目でわかるとおり、VotingBalance が5倍、10倍になると2.5倍のブースト値を得るのに必要な veCRV の量も5倍、10倍になっていることがわかります。

また、ブースト値は2.5倍のブーストになるまで veCRV の量に比例して増えていくこともわかります。

式から考えると、当然ですが参考値から DollarProvided も 5倍、10倍すると、必要な veCRV は5倍、10倍になります。

また、TotalLiquidity が5倍、10倍になると、必要な veCRV の量は1/5倍、1/10倍になります。

 

リンク関係(8/25追記)

役立ちそうなリンクを追加しました。

・公式サイトです
https://www.curve.fi/

・公式からのブースト機能の説明記事です
https://guides.curve.fi/how-to-boost-your-crv-rewards-by-vote-locking/

・公式が提供しているブースト計算機です
https://dao.curve.fi/minter/calc

 

おわりに

 

計算式からグラフを書くところまで、実際にやってみました。

これで、少しでもCRVのブースト機能について理解が深まっていただけていれば幸いです。

また、ここでは8/24現在のcompound pool の状況を参考値として計算してみましたが、実際にブースト機能が実装される予定の8/28では状況が大きく変化している可能性もありますので、シミュレーションする際にはお気をつけください。

以上、最後までありがとうございました。

謝辞

この投稿はとまと農園さんの好意なくしては出来ませんでした。
ありがとうございました!

この続き : 0字 / 画像 0枚
100

会員登録 / ログインして続きを読む

関連記事

記事を書いた人

SNSにシェア