今日は下り進行コードの流れを書いちゃいます。

ちわっす、音楽和尚です。
かなーり、世を忍ぶ仮の姿の仕事でしんどいんですが、なんだか書くことが楽しくなってきて、躁状態で何でもこなしてしまえるような変な万能感があります。文章は雑になるのですが、頑張って書いてみます。

さて、今日の教材（わはは、キョウノキョウ罪、とか思って笑えて来るのはちょっと私テンション違いますね）は、サザンオールスターズを取り上げてみましょう。はい、桑田さん曰く美空ひばり以来の国民的歌手ですねー。

では、なぜ国民的な歌手と言えるのか？いやはや、日本国民多分誰もが一回は聞いたことがあるサザンの歌、あれ、多分ですよ、邪推かもしれませんが、桑田さん「売れる必殺曲作りパターン」を体得してらっしゃいます。

前に、コードのお話しましたけど、前回は和音を「♪ジャーン」と弾いたときの「音色」を説明したんですよね。でもさ、それだけでは歌は出来ないわけです。だってそれだけで終わってまいますやん、曲にはならないですやん。

今日は、そのコードの「流れ」をくどーく説明するよん。もう自己満足って言われても、そもそもこんな、特に私のブログなんて突き詰めてみたら自己主張の自己満足なんだから、許してあげてください。（10年ほど昔、私のブログに絡んでくる奴がいて「嫌なら読むな！」と言うたら見事に炎上しました！）

で、もうこれ簡単なの。知ってる人は口ずさんでほしいんだけど、

真夏の果実の出だし
「♪涙があふれる哀しい季節は～」
と
報われない名曲TSUNAMI
「♪風に戸惑う弱気な僕～」
と、はい、ちょっと歌ってみてみて・・・。
はい、メロディーがちゃうやん！というツッコミはさておき、この二つの曲の出だし、いわゆるAメロはドミナントコードスタート（すなわちルート音のコード）からスタートしてます。さらに、曲はニ長調、すなわちDのコードからスタートしており、そのコード進行は・・・（以下引用は、U-フレットhttps://www.ufret.jp/からです）

まず真夏の果実

次にTSUNAMI

どちらも、出だしから途中まで同じコード！・・・F#ｍ７≒Dだし、GとGadd9はほぼ一緒だし・・・ということが言いたいわけではなく、この裏メロ、というか「ベースライン」が

D-C#-B-A-G-F#　レドシラソファ

と下降ラインを描いてます。

この下降ベースラインによる曲作り、多分桑田さん自身も好きで、真夏の果実では、サビメロでもこのコード進行を使ってるし、他、いとしのエリーの出だし(コードはエリーの方が凝ってる）、これも全てベースラインを一音づつ下げて行っている気持ちよさ・・・というのを知ってて、またこれが日本人の琴線に触れることをよーーーーーーーく分かってるんでしょう。

いま試しにネットの検索をかましましたが、あまりこれに触れられていることはないんですよ・・・。

ほか、栞のテーマ、LOVE AFFAIR〜秘密のデート、涙のキッスの出だしは、出だしの次が3度上がりとなっていて、出だしは普通、その次はちょっとエモいコードを持ってきてます。

当然歌ですから一発芸よりも、流れのほうを重視しないと、なんやこれ？に成りかねませんしね。

で、今回調べてて気がついたのですが、桑田さんのヒット曲、ほとんどかドミナントコード(ハ長調ならドミソ)でスタートしてます。出だしで奇をてらわないのが受けるかも知れません。

最後に、私の言うとることいまいちわからん、と思われる貴兄、東京事変のキラーチューンのサビ、聞いてみてください。あれこそまさに下降ベースラインの極意です。

このベースアレンジもサザン大好きを公言してる、というより前述真夏の果実で衝撃を受けた！とまで言ってる亀田誠治さんがやってまして。影響度高いサザンのお話でした。