LoopによるBTC取引量
以前の記事でLoopというサービスを活用するとルーティング手数料を稼げる(!?)ことについて触れました。Loopとは、ライトニングネットワークにおけるチャネルの流動性を調整するためのサービスで、オンチェーンとオフチェーンのコインをノンカストディアルにスワップすることができます。
Loopのメリットは、自身で開設したチャネルを閉じることなくLN上のBTCをオンチェーンへ移動させることができます。LNではチャネルと呼ばれる仮想的な送金経路があり、このチャネルには容量があります。例えば、0.1BTCでチャネルを開設した場合、最大で0.1BTCしかこのチャネル間では送受信ができません。あるオンラインショップがこのチャネルを使って支払いを受け付けていると、最大で0.1BTC受け取った時点で受取ができなくなります。そこでLoopを使ってLN上のBTCをオンチェーンへ移動させることで、LN上での受取が再度可能になります。
このLoopの宣伝文句はLN決済に対応する業者への流動性調整なのですが、巷では闇があるという噂があります(笑)。それでもサービスとしては結構需要があるのですが、どれだけ需要があるか調べている人がいました。それがこちらのサイトです。調べ方としては、オンチェーンデータを解析するだけですが、これである程度Loopによる取引量が分かります。以下が上記サイトから取得したデータをグラフ化したものです。
平均して1.5BTC/日といった感じですね。LoopはLightning Labsが開発・運営するサービスなので手数料が0.5%~となります。ビットコインのオンチェーンとオフチェーンのトレードは今後需要が増えてくると思うので、そうなると手数料も自由市場に任せたほうが良さそうですね。現状だとChainmarketというカストディアルな方法によるスワップサービスでは、手数料は自由に決めることができます。今後はノンカストディアルかつ市場による手数料の決定ができるスワップサービスに期待したいですね。