中秋の名月で一杯
みなさんこんにちは。先週の9月10日は中秋の名月でした。ちょうど去年の中秋の名月の時にお月見に挑戦したのですが、生憎の曇り空で満月を眺める事は出来ませんでした。そこで、今年も再びお月見に挑戦!去年に引き続き、今年も中秋の名月と満月が一致する貴重な機会でしたが・・・
無事に満月を眺める事が出来ました!そして、この日はこの満月に見守られながら、あるワインの勉強会に参加しました。そのワインとは・・・
ロワールワイン!ロワール地方はフランスの中でも有名なワイン産地ですが、意外と飲む機会が少ないワインでもあります(個人的な感覚ですが(笑))。そんなロワール地方のワインが一堂に会する貴重な機会で、有名なワインもいくつか登場(しれっと写真には写っていますが、それは後ほどご紹介(笑))!
さらに、この日は・・・
ワインと同じくロワール地方のチーズもいくつか用意(右側のチーズはコンテですが(笑))!まさにロワール尽くしの勉強会となりましたが、まずは・・・
ロワール地方で造られるスパークリングワイン、クレマン・ド・ロワールで乾杯!キメの細かい泡立ちに溌剌とした味わいで、非常に美味しいクレマンでした。そして、この後すぐに本日の主役クラスが登場!それがこちら!
右が二コラ・ジョリーの「クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン 2015」で、左がディディエ・ダグノーの「プイィ・フュメ シレックス 2015」です!
二コラ・ジョリーはロワールを代表する生産者で、ビオディナミと呼ばれるオーガニック農法をフランスで初めて取り入れて成功した凄いお方!そして、彼らだけが単一所有する超有名な畑がこの「クーレ・ド・セラン」なのです!
ただこのワイン、味わいが開くまでに非常に時間がかかる事でも知られていて、二コラ・ジョリー本人も飲む24時間前の抜栓を推奨しているほど(笑)。そこで、今回は16時間前ぐらいの午前3時30分に抜栓(笑)。それでも、まだ香りの立ち方は若干閉じているような印象でしたが(笑)、熟した果実やハチミツのようなニュアンス、そしてドライフルーツやミネラルなど非常に複雑な香りがあり、滑らかで少しとろみを感じるような密度のある味わいとミネラル感が一体となった、凛とした佇まいのワインでした!
一方のディディエ・ダグノーも非常に有名な生産者で、特にこの「シレックス」はその代表作!シレックスとは、このラベルにも描かれている鉱石の事で、このワインはそのシレックス土壌から生まれるのですが、とにかくそのミネラル感が凄い!他にも、火打石を思わせるようなスモーキーな感じにしっかりとした酸味と密度のある味わいなのですが、やはりこちらもまだ閉じ気味のご様子(こちらは午前10時に抜栓しています(笑))。それでも、このシレックス土壌由来のニュアンスをしっかりと感じられ、土壌がワインの味わいに与える影響を再認識しました!
さて、その後も勉強会は続き・・・
ロワールを代表する白ブドウ品種、ミュスカデを使った「ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ 2016」や・・・
同じくロワール地方を代表する白ブドウ品種、ソーヴィニヨン・ブランから造られる「プイィ・フュメ・フロリレージュ 2019」、赤ワインは・・・
ピノ・ノワール100%の「コトー・デュ・ジェノワ 2015」、
カベルネ・フラン100%で造られる「シノン・パリュ 2011」と順調に来ていたのですが、続く本日第2の主役とも言うべき古酒の・・・
「ブルグイユ 1986」が、まさかのブショネ(笑)!
ブショネとは、汚染されたコルクによってワインの品質が劣化してしまう事。これがそのコルクです(笑)。ブショネの発生率は2~5%と言われていますが、まさかここでそれを引いてしまうとは(笑)。まあ、特に古酒にはブショネのリスクは付き物ですからね~、ある意味これも古酒の醍醐味と言う事です(笑)!それでも、続く第3の主役である・・・
甘口ワインの「コトー・デュ・レイヨン 1990」は健全な状態で、アプリコットのジャムのような濃縮した果実味とリッチな甘み、そしてとろみのあるテクスチャーとバランスの良い酸味が絶妙で、本日の締めくくりにはぴったりの贅沢な味わいでした!
さて、今回は全部で9種類と言う事で、最後テーブルの上は大変な状況になっていましたが(笑)、ロワールワインをここまで堪能する機会はなかなか無いので、非常に勉強になりました!では最後に・・・
家の裏から見た満月をどうぞ(笑)。やはり、街中で見る満月とは違って風情がありますよね~、中秋の名月を満喫した秋の夜でした。