モナパーティのアセット名を買い占めるコスト
モナパーティ公式 Twitter でも少し触れたのですが。もう少し突っ込んで。
これさすがにクリプトの話ではない気がするので、つぶやきに分類しておきます。
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モナパーティにはアセットの種類がいくつかありますが、識別しやすいので取得されやすいのは named とか normal とか言われている種類です。識別子(名前)は 4 文字から 12 文字の英大文字。ただし、「最初の文字として A が使えない」という制約があります。
その次に識別しやすいのは subasset なのですが、発行するためには、プレフィックスとして使う named アセットが必要です。つまり、named は識別しやすいモナパーティ・アセット名を得るにあたってのキモとなります。
さて、XMP を大量保有しているクジラさんが、人気の出そうなアセットを買い占めようとしたとします。これ別に空想上の話とは限らず、モナパーティの burn 直後に ZAIF アセットが何者かによって取得されたという前歴があります。MONAPARTY アセットもモナパーティ公式とは関係ない誰かの所有です。
さて、4文字。仮に 0.5 XMP で発行可能だった場合。 25 ✕ 26 ✕ 26 ✕ 26 ✕ 0.5 = 219,700 XMP で全取得可能です。Burn 時 200 MONA 程度焼いていた人ならば、既にアセットとして発行されたものを除く 4文字圏を全部押さえられます。
このようにして 5 文字以降も計算できるわけですが。覚えやすい名前なら 6 文字圏くらいまでで十分でしょう。仮に 6 文字圏全制覇でも 1 億 5 千 XMP くらい、 全 XMP 発行量の 22 % を使えば足ります(…のはず。計算を間違えていなければ)。そして、全取得する必要はなく、辞書を使った効率の良い買い占めもできそうです。
一方、 3000〜4000 MONA 焼いて 500 万 XMP 以上を得たアドレスは、ざっと見で 10 程度ありそうです。
モナパーティのアセット名は限られた資源、他のチェーンと違って有効期限がありません。希少性があるものは、買い占めや投機の材料になる可能性が常にあります。
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とはいえ、100 倍にすれば絶対安全になるというわけでもなく、100 倍にした唯一の理由が named アセット買い占め対策でもありません。
そして予告もしていたのですが…。(忘れ去られがち)
なお「アセット新規発行以外の手数料も比例して上げるべきでは」という見解にも一定の理がありますが。他の手数料は「買い占め」の起こしようがないのですよね…。spam が酷くなったら考える必要が出てくるかもしれないですが。(spam ダメ絶対)
「ならサブアセット発行は上げる必要はなかったのでは」は次の質問として出てきそうですが、これは、アセット発行手数料・自動算出化への、布石です。こういうの起きるたびに説明するのはとても面倒なので、自動化したい。なるべく早く…。