紙はあんねん。
ずっと食事は右手で手づかみ、トイレ後は左手で洗浄という生活だったのだけど、ドイツに来てみるとトイレにはどこも紙が備え付けられている。だからこの3か月間、質の悪い紙で毎日数度尻を拭いていたら肛門の粘膜が傷つき、痛くて尻を不自然に突き出した状態でしか歩行できなくなった。
明日はいよいよクリスマスイブなので関係ないけど便所の話でもしようと思う。
パキスタンではしょっちゅう水道が止まる。お湯が出ないのはむしろ当たり前であり、水が出るだけで幸せなほう。たまに大量のアリの死骸が混じることがある。泥水くらいなら平気で沸かして茶を淹れる。
水が出なくなるとペットボトルを数本持って近所のモスクか給水所から水を運ばねばならない。田舎の女性は毎日数回川に通って頭に水瓶をのせて生活用水を運ぶのが仕事であり、そのせいで若くして頭頂部の髪が薄くなっている。
便所1回につき水はペットボトル1本以上が必要であるので、とにかく1日生活するには大量の水が必要であり、水を運ぶだけで1日が終わる。
排泄物は雨どいのようなものを伝って下に流れる仕組みである。この雨どいもどきが壊れると大変なことになる。