閉じ込められた。

閉じ込められた。

金曜の午後から翌土曜の昼頃まで家に閉じ込められていた。

パキスタンでは部屋やトイレのドアが壊れるということがわりとよくあり、友人を呼んで外からドアを蹴破ってもらったりしていた。また、パキスタンのドアは下に1センチほど隙間があるのでそこから鍵、新聞、少量の飯を入れた皿などを渡すことができた。

しかし先進国ドイツでまさかパキスタンと同じことが起きるとは。

金曜の午後、大学から帰宅し、夕方にスーパーに行こうとしたら玄関のドアが開かない。ドアノブあたりがガタガタになっていてノブがうまく回らないのである。そして金曜日ということでドイツ人のフラットメイトはビール宴会であり帰宅するのは翌日ということであった。

しかたがないので家の窓から下の階に住むクルド人に助けを求めることにした。

「家のドアが、あかへんのんやけど、たすけてくれへんか??!!!」

クルド人、英語が全く分からないので、こっちを指さしながら、

「ギャハハハハハハハハッハッハハハ!!!!(ナニイッテンダテメー!!!)」

と馬鹿笑いして喜ぶので、仕方がないのでドイツ語の辞書を見ながら、

 

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記事を書いた人

200ユーロだけ持ってパキスタンから2019年10月にドイツに引っ越し。クルド難民シェルター在住。人類学の大学院生。万年貧乏。コミュ障。オタマトーン奏者。自称天才画家。

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