猫とワイン
みなさんこんにちは。みなさんは猫はお好きですか?私は、昔は犬派だったのですが、最近では猫の気まぐれさやツンデレな態度にハマってしまいました(笑)。そんな猫の魅力に気付かせてくれたのが、こちらの・・・
野良猫ちゃんです(笑)。私は勝手に「にゃんこ先生」と呼んでいますが、どうやらご飯を貰ったり自由に部屋に上がったり出来るお家もあるようです。もうかれこれ6年以上の付き合いですが、私の事を理解しているのか目が合うと必ず・・・
「ニャー」と甘えたような声で近づいてきます。
そして、近づきすぎたにゃんこ先生(笑)。
他にもいろいろと写真はあるのですが、このままだとにゃんこ先生の話だけで終わってしまいそうなのでこれぐらいにして(笑)、今回は猫とワインにまつわるお話を書きたいと思います。
と言っても、当然の事ながらアイキャッチ画像のように猫がワインを飲む事は出来ません(そもそもアルコール自体がダメです)。そして・・・
ワインの原料となるブドウに関しても、猫にとっては中毒を起こす可能性があるそうなので食べる事が出来ないそうです。
そんなワインとはやや相性が悪い猫ですが(笑)、ワインのラベルに関しては相性が良いようで、世の中には猫の絵がラベルに描かれているワインが数多く存在します。それぞれが個性的でとても可愛らしいラベルなのですが、その中でも最も有名な猫のラベルのワインは、やはりドイツの白ワイン「ツェラー・シュヴァルツェ・カッツ」と言えるでしょう。
みなさんの中には、このワインをご存じの方もいらっしゃるかもしれません。それぐらいこの「ツェラー・シュヴァルツェ・カッツ」は日本でも有名なワインです。このワインは複数の蔵元が醸造しているのですが、そのほとんどのラベルには・・・
このように
黒猫の絵が描かれています。
これには理由があり、実はこの「シュヴァルツェ・カッツ」とは、ドイツ語で「黒猫」を意味するのです。ですから、このワインのラベルには「黒猫」がトレードマークとして描かれているのです。中には、猫の顔をかたどった形状のボトルもあるぐらいです。
では、一体なぜこの「黒猫」がこのワインの名前になったのでしょうか?その由来となったある逸話が残されています。
今から約150年ほど前に、ドイツのワイン銘醸地として知られるモーゼルのツェル村に、ワインを買い付けるために商人たちがやってきたそうです。彼らは各酒蔵を一軒ずつ回り、様々な樽からワインを試飲しました。そして、最終的に買い付け候補として3つの樽まで絞り込みましたが、その中からどれにするのかを決めかねていました。
すると、どこからか一匹の黒猫が現れ、3つの樽のうちの1つに飛び乗ると、商人達を威嚇し始めました。それはまるで「この樽は絶対に渡さない!」と言っているかのようでした。これを見た商人たちは「ここまでして守ろうとするぐらいだから、きっと美味しいに違いない」と思い、この黒猫が飛び乗った樽のワインを買い付けました。
実際にそのワインは、このツェル村の中でも銘醸畑として知られる2つの畑のブドウから造られたものだったそうで、この出来事はやがて村中に広がっていき、いつしかこの2つの銘醸畑のブドウから造られたワインは、親しみを込めて「ツェラー(ツェル村の)・シュヴァルツェ・カッツ(黒猫)」と呼ばれるようになったそうです。
その後、この「黒猫」の名前が知れ渡ってくると、その知名度にあやかろうと別の畑のワインにも「黒猫」の名前を使ったりするなど、様々な紆余曲折がありました(どこの国でも考える事は同じです(笑))。そして現在では、ツェル、メル、カイムトに属する16の畑からのワインに、この「黒猫」を名乗る事が許可されています。
と言うのが、この黒猫にまつわるワインのお話です。なかなかストーリー性があって素敵ですよね。ちなみに、うちの近所にはにゃんこ先生以外にも野良の黒猫(というよりもサビ猫?)がいるのですが、この子は・・・
いつも必死に室外機を守っております(笑)。よっぽどいい室外機に違いありません(笑)。
いかがでしたか?今回ご紹介した「ツェラー・シュヴァルツェ・カッツ」は、日本でも手に入りやすいワインです。味わいはフルーティーな甘口で、アルコール度数も低めなので飲みやすさもあります。
また猫好きの方の中には、様々な「シュヴァルツェ・カッツ」のラベルをコレクションしている方もいらっしゃるそうです。ぜひみなさんも、いろんな黒猫ちゃんに会いにワインショップへ行かれてみてはいかがですか?