新首相を選出するために、こんなに時間がかかっていいのかな?
みなさんこんにちは、サカモトです。
本日(9月14日)、自民党総裁選が行われましたね。
新しい総裁に選出されたのは、菅義偉さんでした。なんの意外性もないですねww
まあそれはいいんですが、さてこれを受けて、あさってには国会で首相指名選挙が行われます。そこで菅さんが、内閣総理大臣として指名されるという運びです。
それにしても、手続きが面倒ですね。
これまで、こういう流れでした。
9月1日・・・自民党総務会(①)
9月8日・・・総裁選告示
9月14日・・・総裁選投開票(②)
そして、以下のように続きます。
9月16日・・・国会で首相指名選挙(③)
9月17日?・・・皇居で親任式(④)
国の制度としては、首相を選ぶのは首相指名選挙(③)です。
しかし、それをやるためには、各党が首相候補を決めておかなければなりません。それが、自民党の場合は総裁選(②)だということです。
しかも、総裁選をやるためには、その方法を決めておかなければなりません。それが自民党総務会(①)です。今回は、簡易化して党員投票をしないということを巡り、紛糾しました。
さらに、内閣総理大臣は、天皇から任命されることによって正式に就任します。憲法でそうなってます。
つまり、9月17日(④)の親任式を終えるまでは、日本の内閣総理大臣は安倍晋三さんなのです。
・・・こんなに手続きが多くて、大丈夫なのかな?
アメリカでは、大統領が執務不能になったら、副大統領がただちに大統領に就任します。
たとえば、ケネディ大統領が暗殺されたその時から、法的には、ジョンソン副大統領が大統領に昇格しています。
政治的空白を作らない、というのは、まさにそういうことでしょう。
しかし、日本はどうか。
一から選び直すのです。
2000年(平成12年)に小渕恵三首相が急死した時、あわただしく首相指名選挙が行われました。結果、森喜朗内閣が発足しましたが、なぜ森さんが自民党総裁になったのかという経緯が不透明で、「密室人事」と批判されました。
密室人事はいいことじゃないんでしょう。
しかしながら、「首相が欠けた場合に、必ず首相指名選挙をやることになってる方がおかしいんじゃない?」と、私は思うのです。
首都直下地震のような大災害が起きて、首相が行方不明になったとしましょう。
そしたら首相指名選挙をやるのかな? できるわけありませんね。
もちろん首相の職務は、内閣の誰かが臨時で代行するのでしょう。
しかし、非常時の対応が、「首相代行」という肩書きでどうにかできるとは思えない。
ここはやっぱり、新首相が自動的に決まるように、法律を作った方がいいと思うんですよね。
皆さんはどう思われますか?
読んでくださってありがとうございました!