「衆議院の解散」を、小学校三年生でも分かるように言うとこうなる
先週、菅義偉総理大臣が辞任の意向を発表してから、政界がまた慌ただしくなってきました。
もともと、今の衆議院議員の任期が今年10月までなので、秋までには衆議院選挙があることは、年初から分かっていました。
そこで、「解散はいつか?」ということが、話題になっていました。
さて、この「衆議院の解散」ですが、これはいったい何なのでしょうか?
これを、誰にでも分かるように言うとすれば、どう説明すればいいのでしょうか?
あなたは、もし小学生にも分かるように説明するとすれば、どうしますか?
私なら、こう言います。
衆議院の解散とは何か?
それは・・・「全員クビ!」ということです。
と。
そうなのです。
衆議院の解散とは、「衆議院の議員全員を、まだ任期が満了していないのに、失職させてしまうこと」・・・です。
つまり「全員クビ」なのです。
衆議院というのは、政治を進めるうえで必要不可欠な機関なので、衆議院の議員が全員失職したら、当然に、選挙で新しい議員を選ぶことになります。
よく衆議院解散の意義について「民意を問う」という言い方をします。つまりは、選挙によって、政権への是非、賛否を、国民に表明してもらうわけです。
え?
「全員クビ」って、クビにする方はいいけど、される方はいやじゃないのか・・・って?
うむ。
衆議院が解散されて、選挙で新しい議員が選ばれると、そこでまず国会が召集されます。そのときに、それまでの内閣は総辞職することになっています。
解散権は内閣総理大臣にありますが、解散・総選挙を行うと、総理大臣もいったん辞任しなければならないのです。
だから、結局はみんな辞めるんだから、まったく公平なんですよね。
そして、その新しい衆議院で、首相指名選挙が行われて、新しい内閣が発足する運びとなります。
え?
それでもやっぱり、クビにされるのはいやじゃないのか・・・って?
だって、任期が残ってるのに、それを強制終了しちゃうんでしょ?
うむ。
確かに、辞めさせられるのは嫌だし、仕事がなくなると暮らしに困るかもしれませんね。
だから現状では、お金を集められる人しか選挙に出られないんですよ。
選挙にはお金がかかる。それはつまり、民主主義にはお金がかかるのです。
これを、民主主義のコスト と言ったりします。
これをどこまで国民が許容できるかということが、民主主義の成否を握るといってもいいのです。
最後のはちょっと小学生には難しいかな。
機会があれば、別の角度から解散や選挙を見てみましょう。
今回はこの辺で。
ツッコミや質問、大歓迎です。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!