ビットコイナーがアルトな過去を語る効用
ビットコイナー反省会84で、宮本ジョーさんがアルトコインを信じていた時代の話をしていて、とても面白かったので書いてみた。
時はビットコイン完全一強時代!アルトコイン没落の未来が到来!!
リップラー、ネムラー、アスターなどが、夢と希望とポートフォリオを打ち砕かれ、暗号資産から関心を失う。
ビットコイナーは勝利に酔いしれ、アルトコイナーの自業自得を笑うかも知れない。
開発者やインフルエンサーは、時にヴィランであり、ノイズであり、スキャマーだから当然である。
ただ大多数のアルトコイン保有者は、正しい情報に辿りつけなかった者、スキャマーに洗脳された者であり、無知は罪だとしても、邪悪とは言い難い。
今もアルトを信奉し、ビットコイナーに敵愾心を抱く者も、ビットコイナー側からアルト購入の過去を知らされると、自分との共通項を見つけることで、敵対者という認識がリフレーミングされる心理効果がある。
多くのアルト保有者のビットコインに抱く印象は、『古くて、ユースケースのない、流行り終わった、旨味のない仮想通貨』あたりだろう。ビットコイナーへの印象なら『廃れたテクノロジーに執着し、先行者利益でマウントをとり、嫌味な性格の奴ばかりで、はっきり言ってWeb3の足を引っ張る老◯』とか。
さて、相場の雰囲気やら煽りスキャマーやらを根拠にアルト購入した人々をオレンジピルせよというミッションがきたら、あなたはどうする?
私ならば、TOXICよりも、大人の対応で包み込む、北風と太陽作戦がベターと判断する。
例文
『昔はオレも、運営の宣伝文句を鵜呑みにしてさ、Astarにハマる今の君みたいに、BitConnectやCOMSAで消耗したもんだよ。その失敗から学んで、やっとビットコインの価値に辿り着いたんだ。』
北風と太陽作戦は、推しの草コインを褒め称える必要が皆無なので副作用もない。一般に理性的な議論が響かない人間には、感情面への働き掛けが有効打となりやすく、一気に氷解することが少なくない。
・ビットコイナー太陽作戦の流れ
①ビットコイナーがアルトコイン保有の過去を自己開示し、優しい先輩風やしくじり先生風に発信する。
➁ビットコイナーの意外な優しさに触れ、徐々に発言に耳を傾ける者が出現する。一部、ビットコイナーの背中に自分の未来を重ねる者も生まれだす。
③次第に自分の推しコインに疑問を抱くようになる者、ビットコイナーをフォローする者、ビットコインの歴史を学びなおす者が現れる。
④アルトコインの欺瞞と虚飾に気づき、ビットコインの魅力と価値に惹かれていく者が増えていく。
説明しよう。
ビットコイナー太陽作戦は、類似性の法則という人間の心理特性をベースとした、アルトコイン購入層をオレンジピルへ誘うウォーミングアップである。
彼らのビットコインへの偏見をリフレーミングし、ビットコイナーへのわだかまり・負の感情を解きほぐすのが作戦の目的である。結果的に、彼ら自身が遠ざけてきたビットコインの学習機会への種蒔きになる、社会的意義の高いソーシャルアクションなのである。
欠点として、なかなかにだるいので、結局Toxicに戻ってしまい溝が深まるという、完全にビットコイナー側次第なリスクがあるので、心に余裕のある皆さんにお勧めしたい。