迷彩メイクの理論に関する覚書
・歴史的には20世紀ドイツの研究(ゲシュタルト心理学)が元になっている。
・目的は顔を人間の心理学的に識別しにくくすることなので、高性能なカメラを出し抜くことはおそらくできない。
・市販の虫除けスプレーなどはメイクが落ちてしまう可能性があるため併用できない。虫除けが必要な場合は最初からドーランの中に混ぜられているタイプのものを使う。
・高い所(光が当たりやすいところ)を暗くし、低い所(光が当たりにくいとところ)を明るくするのが基本。
・高い所と低い所を完全に塗り分けてしまうとチンパンジーのような顔になってしまい、識別されやすくなってしまうため影の領域を不自然に伸ばしたりして工夫する。
以下の動画では5つのパターンを紹介している。情報は古い可能性がある。
・韓国軍
不自然さでは一番よさそう。綺麗に塗るのが難しそう
・イギリス軍
雑、こんなんで大丈夫だろうか
・どこかスカンジナビアの国の軍
S字を書くのはシンプルで覚えやすい
・第一次世界大戦、第二次世界大戦におけるアメリカ軍
形が対称なのはよくない気がする
・戦後のアメリカ軍
性能は良さそうだが複雑
狩猟で野生動物から身を隠すペイントは、人間の心理学的な機能を想定していないので全く異なる。
前近代ではこういう対人戦における実用的な迷彩メイクの理論とかは存在しなかったんじゃないだろうか。
総力戦においては軍事とは一見関係無さそうな分野においてすら最先端の研究開発が求められる、それが近代ってことなんですかね。
参考
You can make up!自衛隊の顔面擬装おじさんが顔に塗ってる迷彩用顔料がすげぇッ!山の中でもドーラン一つで簡単キラキラメイクアップ♪塗り方を教えたげるね♪ | JIEITAISAIYOU.COM