北海道の旅 2日目 ~ニッカウヰスキー編~
みなさんこんにちは。今回は、久しぶりに北海道旅行の続きを書きたいと思います。前回、オチガビワイナリーで美味しいワインと美しい景色を堪能した私達は、少し急ぎ足で次なる目的地へと向かっていました。と言うのも、魅力的な場所が沢山あったので予定よりもかなりスケジュールが押し、次の目的地の閉館時間が近づいていたからです。焦る気持ちを抑えながら窓の外を眺めていると・・・
遠くに目的の建物を発見!そして、ようやく辿り着いたのが・・・
ニッカウヰスキーです!余市と言ったらやはりニッカは外せないですよね!私はこの時、とりあえず車から降りてこの正面の写真を撮ったのですが、時間に間に合ってほっとしたのも束の間、目の前にいた警備員の方に、
「来訪者の入り口はここじゃなくて、ぐるっと外周を回った先にあります。今からだとギリギリかもしれません。」
と言われて再び右往左往(笑)。もっと正面からの写真を撮りたかったのですが、すぐに車に飛び乗り言われた通りに外周をぐるっと進み、ようやく見えたのが・・・
こちらの「ニッカ会館」と呼ばれる建物です。すぐに車を駐車して、駆け足で中に入ります。すると・・・
お馴染みのあの絵が!「King of Blenders」と呼ばれているこのヒゲのおじさんですが、どうやらブレンドの大切さを象徴するために作られたキャラクターで、最初にボトルに登場したのは1959年だそうです。
ここでは、すぐ隣にある売店への入場受付をしました。ニッカウヰスキー余市蒸溜所では、蒸溜所見学も行われているのですが、事前の予約が必要で私が予約をしようとした時にはすでに枠が全て埋まっていました。そこで、せめて売店だけでもと思い、今回立ち寄る事にしたのです(入館時間ギリギリでしたがなんとか滑り込む事が出来ました(笑))。
こちらがその売店です。ポットスチル(単式蒸留器)が鎮座していました。さて、売店内には蒸溜所限定のウイスキーなど様々な商品が並んでいましたが、閉館時間が迫っていたのであまりゆっくり見る事が出来ず(笑)、唯一友人へのお土産として買ってこれたのが・・・
前回のブログにも登場した、こちらの「アップルワインチョコレート」でした。
ただ、この時はシードル好きと言う事もあり、なんとなく「アップルワイン」と言う名前の響きに惹かれて買って来たのですが(笑)、後から調べてみると非常に歴史のある商品である事がわかりました。
そもそも「ニッカウヰスキー」の前身は、1934年設立の「大日本果汁株式会社」で、創業者はあの「マッサン」のモデルとなった「竹鶴政孝」でした。彼は、ウイスキーの製造を開始してから販売するまでに必要な数年間の資金を、余市の特産品であるりんごを使った商品を販売する事で補おうと考えました。
そして販売されたのが「日果りんごジュース」でした。つまり「ニッカ」とは「日果」から来ているんです。そして、1936年にウイスキー・ブランデーの製造免許を取得すると、1938年にはこの「アップルワイン」を発売しました。ですから、「アップルワイン」はニッカ最初のウイスキーよりも先に誕生していたんですね。
ちなみにこの「アップルワイン」、ワインと名前は付いていますがアルコール度数は22%もあり、いわゆる酒精強化ワイン(シェリーやポートワインなど)と呼ばれる類のものになります(酒税法上は「甘味果実酒」に分類されます)。
その造り方は、まずりんごでワイン(醸造酒)を造ります(これは正真正銘のアップルワインです(笑))。そして、そのりんごワインを蒸留してブランデー(蒸留酒)も造ります(アップルブランデー)。最後に、りんごワインとこのアップルブランデーを加えて、ブランデー樽で熟成させた原酒を一部使用して造られるのがこの「アップルワイン」だそうです。
前回のブログにも書きましたが・・・
このアップルワインチョコレートが美味しくて、自分用も買ってくれば良かったと少し後悔(笑)。しかも、アップルワインの歴史を知ってアップルワインそのものも飲んでみたくなりました。正直30分の滞在時間では全然足りないですね(笑)。次回は事前に予約をして、蒸溜所見学もしてみたいと思っています。
さて、ニッカウヰスキーを出た私達は、さらに次なる目的地へと向かい出発しました。果たしてそれはどこなのか・・・。次回またご紹介したいと思います(今度はベタな観光地ですよ(笑))。
似てる、似てる!