第二回Diamond Handsミートアップ参加レポート1「15分でわかる Lightning Network」
2022年12月10日(土)第二回Diamond Handsミートアップに行ってきました!
会場は六本木の東京ミッドタウンにあるbitFlyerさんのオフィス!おしゃれ!
最初の発表はbitbankでチームメイトである宮本丈氏 ( @joemphilips )「15分でわかる Lightning Network」
↑【追記】動画が公開されたので追記しました。
丈氏は、Lightning Networkの3つの定義を最初に解説
1. Web標準の支払い技術 世界で唯一、あらゆる主体から独立した支払いプロトコル
2. 世界中をつなぐペイメントチャンネル
3. ビットコインをスケールさせる技術
3.については、Bitcoinはデータ量が大きくなるので、スケールさせるための技術が必要なわけですね。
また、LNの勉強法としてLNプロトコルは層構造、全てを理解する必要はない、とも述べました。
「Lightning Networkのペイメントチャンネルは、2-of-2マルチシグのトランザクションでデポジットして作る。 AliceとBobのバランスがチャンネルのcapacityの範囲内で行き来する。マルチホップにして、世界中での支払いを可能にする。」という基本的な説明から入り、
Lightning NetworkはMesh Networkにならない。
Bitcoin自体と違い、チャンネルの維持にはlock upコストがかかる。
世界中繋がっているけど、ハブみたいな存在ができてくる LNは事業者側とユーザ側に分かれていく(住み分け)
ISP(Internet Service Provider)のようにLSP(Lightning Service Provider)ができていく
と、LSPのに繋がる説明をしてくれました。
サービスの状況としては、ほとんどのUserがCustdial Walletを使用し、LSP以外のLNサービスも乏しい、とのこと。
LN普及の二つの視点:
1.ユーザーが使いたくなる需要を増やす
2.ユーザーが安定して使える状態を保つ
1.に関して、クレジットカード拒否されるような場面にLN決済が食い込めそうだ、とのことでした。
2.に関して、技術的な課題は、LN支払いで、途中のノードがダウンしていたり、大きな金額を送るのにルーティングできなかったりすること。
1.の需要を増やすためのサービスで以下の4つを挙げていました。
・Bitcoin Beach in El Salvador
・Taro/RBG(NFT/Stable coinなどの発行)
・BTCPayServer(LNの管理)
・ZEBEDEE(LN Gaming)
2.のLNを安定させるための活動で必要なことは
R&Dで以下の3点が必要とのこと
・安定したルーティングの方法
・新規のチャンネル管理手法
・新規支払い手法
また、ノードの管理を自動でおこなってくれるサービスの開発が進んでいるそうです。
LSPになってみるのもあり!とのことでした。
質疑応答
1つ目
Q. Adoptionの壁は?
A. 需要はどんどん出てくると思う。安定させる方に尽力したほうがいい。
2つ目の質問はどんなQAかは忘れましたが、以下のような話でした。
開発は先進国だが、需要は発展途上国になると思う。 発展途上国は税金の問題を気にしなかったり、怒られたときに失うものが少ない。
3つ目
Q. LSPはBitcoinの理念に反するのでは?
A. マルチパーティチャンネルが普及しても、LSPを助けるもの 。LSPが増えると、トラストレスが増える。資金を奪えないというトラストレスは担保される。LSPの参入障壁は上がってくると思う
3つ目の質問に関して、大事な話もしてくれました。
ホワイトなLNとダークウェブなLNに分かれていくと言われていて、自分もそう思う
LN Routing Feeで儲かる説があるが、どうなのか? 高いFeeを取るLSPは別のところでメリットを提供しないとユーザが離れてしまう Routing Feeで儲ける、という話で普及させるのもアリだが、LSPは大事業で茨の道。
Lightningの仕組みから課題まで内容の濃い15分でした!
全部で4セッションあり、1セッション1記事で書いていこうと思います!
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