
【Umbrel】NFSを使う
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
おれはラズパイUmbrelでファイルを保存したとおもったら
いつのまにか自分のPC(Ubuntu)にファイルが保存されていた...
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
ファイルのコピペだとかrsyncだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ…
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
P氏が語るように、NFSでマウントしたディレクトリにファイルを保存すると遠隔のPCにファイルが保存されます。
ラズパイUmbrelのストレージが故障しても遠隔のPCにファイルが重複して保存できてれば復旧がはかどります。
以下は遠隔のコンピュータがUbuntu(メジャーなLinuxディストリビューション)を前提とした構築手順です。
Step1 コンポーネントのダウンロードとインストール
Ubuntu側
Ubuntuに、nfs-kernel-server
パッケージをインストールします。
sudo apt update
sudo apt install nfs-kernel-server
ラズパイUmbrel側
ラズパイUmbrelに、nfs-common
というパッケージをインストールします。
sudo apt update
sudo apt install nfs-common
Step2 — ホストで共有ディレクトリの作成
Ubuntu側
Ubuntuに、/home/<ユーザ名>/nfs
ディレクトリを作成します。
cd ~
mkdir nfs
Step3 — ホストでのNFSエクスポートの設定
Ubuntu側
Ubuntuで、テキストエディターを使用してroot権限で/etc/export
ファイルを開きます。
sudo nano /etc/exports
末尾に以下の設定を追加します。
/home/<ユーザ名>/nfs <ラズパイUmbrelのローカルIPアドレス>(rw,sync,no_root_squash,no_subtree_check)
次のコマンドでNFSサーバーを再起動します。
sudo systemctl restart nfs-kernel-server
Step4 — クライアントでのマウントポイントの作成とディレクトリのマウント
ラズパイUmbrel側
ディレクトリを作成します。
cd ~
mkdir nfs
UbuntuのIPアドレスを使用して共有をマウントでします。
sudo mount <UbuntuのローカルIPアドレス>:/home/<ユーザ名>/nfs /home/umbrel/nfs
df -h
で正常にマウントされたか確認します。
以下は成功例のスクショです。下から2行目のように表示されていれば成功です。
Step5 — 起動時に自動でNFSディレクトリをマウントする
ラズパイUmbrel側
テキストエディターでこのファイルをroot権限で開きます。
sudo nano /etc/fstab
ファイルの最下部に、下記設定を追加します。
<UbuntuのローカルIPアドレス>:/home/<ユーザ名>/nfs /home/umbrel/nfs nfs defaults 0 0
ラズパイUmbrelを再起動してdf -h
で正常にマウントされたか確認します。
StepN — NFSディレクトリのアンマウント
ディレクトリをマウントする必要がなくなった場合はアンマウントすることにより、ディレクトリのマウントを解除できます。
ラズパイUmbrel側
cd ~
sudo umount /home/umbrel/nfs
次回の再起動時に再マウントされないようにしたい場合は、/etc/fstab
を編集し、行を削除するか、行の先頭に#
記号を置いてコメントアウトします。