Monaparty Automation の設計発想

つぶやき。ぽえむ。

プログラミング言語って、様々な分類方法があります。その中の一つに、汎用言語とドメイン固有言語という区分け法があります。

汎用言語は、ざっくり「プログラミングスクールが教えているようなやつ」です。ドメイン固有言語は「特定領域(=ドメイン)では便利だが、他分野への応用は効かないやつ」です。

プログラミング言語に詳しくない方でも、Microsoft Excel ではマクロが使えて、さらに VBA で高度なことができるという話は耳にしたことがあるのではと思います。Excel マクロはドメイン固有言語、VBA は汎用言語です。

イーサリアムで主に使われている Solidity は、暗号資産を扱うためのドメイン固有言語ではあるのですが、どちらかというと汎用言語に近い思想で設計されています。

イーサリアムの成功を受けて雨後の筍のように出たスマコン系チェーンは概ね「汎用言語でプログラミングできる」を謳っています。

汎用言語でスマコンを記述するメリットは「スマコン以外でのプログラミングの経験が活きる」「自由度が高い」です。デメリットは「プログラミング未経験者には敷居が高い」「言語によってはバグを生み出しやすい」です。「バグの生み出しやすさ」は「自由度の高さ」の裏返しなので、痛し痒しなのですが。

ドメイン固有言語でスマコンを記述するメリット/デメリットは、概ね汎用言語のそれと裏腹になります。

Monaparty Automation は、ドメイン固有言語のアプローチを採っています。

「モナパーティの利用者は、アセットの送付とか DEX 取引とかをしたい」つまり「メッセージをチェーンに刻みつける作業の自動化以外の自動化に興味がない」はずなので、それに必要な機能のみ提供すれば十分便利、という前提に立っています。モナパーティがコンピュータになったからといって、それを使って CG を描くための行列計算とかしないでしょふつう、という。

ただし、Excel マクロも汎用言語で解決できる計算問題なら(効率はさておき)解決できるのと同様に、Monaparty Automation も CG を描くための行列計算に使えます。少なくとも設計上は。動作させるために消費される XMP 額は膨大になるでしょうけれども。

(マインクラフトの)レッドストーンと似たようなものでは、という解釈をどこかで見ました。ユーザ体験的に、狙っているところは確かに似ています。既にある世界観に自動化を溶け込ませているのは同じです。しかし、レッドストーンは(オモチャのような外見に騙されそうになりますが)論理回路むき出しのガチなツールなので、ちょっと違います。

Monaparty Automation は、最近 DX とかの文脈で騒がれている RPA が割と近いかなと思っています。手作業で行う怠い仕事を、自動化しましょう、という点で。

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