草コイン伝説 時価総額が地球上の資産総額を超えた件

草コイン伝説 時価総額が地球上の資産総額を超えた件

こんにちは、先日このようなニュースが流れておりました。

どうやら大口が15000円のETHを送金するために約2億円の送金手数料を支払ったそうです。なぜこうなったかはわかりませんが、間違いなく送金量と送金手数料が入れ替わっています・・・なんということでしょうか・・・

 

このニュースを見てふと昔の草コインで起こった話を思い出しました。同種の間違いを起こしてとんでもない時価総額をつけたコインがあったのです。そして、その時価総額は地球上の資産の時価総額をゆうに超えておりました。

 

時は2018年4月、俗にいう仮想通貨バブルがはじけてBTCが100万円付近をうろうろしていた頃、BTC-FXブームとともに国産通貨(中身は大概ERC20トークンなんだよなぁ笑)の上場ラッシュが行われていました。彼らは1sat上場スキームと言う手法で多いに界隈を賑わせていたように思います(金融庁に怒られる方向で、である)。手法としてはまずはなんらかのトークンを作成し、草コインのメッカであるcoinexchangeやcryptopiaといった”魔界”へ上場させます。その上場後運営がすぐに売りを1satまで浴びせて、IPOというかICOというかIEOというかの始値が1satで始まるというスキームでした。(ほんまにクリプトの黒歴史ですよね。。。)

上記のような取引所は呼値が1sat(0.00000001BTC)以下にはならないため、限界下値(1sat)から買いが買いを呼ぶイナゴタワーが始まったものでした。ヒトの欲を掻き立ててはイナゴタワーを建設し、その後崩壊するまでがワンセットといったところ、いわゆる上場廃止のゴミ株のラストみたいな光景です。

こういった純度の高い鉄火場で我先にと皆があくせく注文をしている中、標記の事件は起こりました。事件が勃発したのは国産通貨で某巨大匿名掲示板から生まれたとされる”VIPS”というコインにおいてでした。このVIPSもご多分に漏れず、1satスキームを採用しており、上場先は故coinexchange。上場日当日、皆がBUYの欄に[1VIPS価格=0.00000001BTC]そして[希望するVIPS数]を入力し固唾を飲んで運営の放出を見守りました。我先に1satにて買い占めたいという欲望が渦巻いている中、遂に運営がコインを売り浴びせました。次の瞬間、とんでもない歩値が表示されたのです。

 

[0.00000001VIPS; 1BTCにて約定]

 

んんん????ん!?

これBUYの欄に注文価格と数量入れ間違えてるやつやーん!!!

 

おそらく彼は [VIPS価格0.00000001BTC]にて[100000000VIPS分][合計で1BTC]分買いたかったのでしょう。

それを[VIPS価格100000000BTC]にて[0.00000001VIPS分][合計1BTC]分購入したようです。まぁ入れ間違いですね、単純な。

 

結果、1VIPS=1x10^8BTCというとんでもないスーパー高級草コインの出来上がりです。

 

このときVIPSの総発行量は約600億枚あまり、つまり一瞬ではありますが、その時価総額は 6x10^10 VIPS  x  10^8 BTC/VIPS x  10^6 円/BTC

= 6x10^24円 = 6,000,000,000,000,000,000,000,000円

その額 約6杼円(見たことない単位だ。。。)、地球上における資産の時価総額がおよそ300兆ドル(3京円)*であることから2x10^8(8億倍)程度の大きさになります。

*クレディ・スイス・リサーチ・インスティテュートが「2019年グローバル・ウェル ス・レポート」第10版より

 

 

なんかクリプト総額が一瞬ですが地球上の資産の8億倍なんて胸が熱くなりますね!(ならない)

 

以上・・・クリプトの市場が健全に進むことを祈って締めとさせていただきます。(計算間違ってたら教えてください。)

(一部間違ってた 6/11 19:30修正)

 

おまけは上記事象に気を良くしたこの草コインのCEO?のtweetを記念に添付しておきます。

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