
「デジタルゴールド」マーケティングの賞味期限はいつか
価格上昇する度にM7銘柄を時価総額で抜いたとか、金投資家との神学論争が注目されます。そもそも株式会社や鉱物とビットコインを比べる意味は無く、単なる数字遊びに過ぎません。
市場の喧騒は放っておいて、ビットコインは私企業や金属物質の上位互換などでは語れない存在であることを心に留めて静観する方が健全です。
「デジタルゴールド」というマーケティング用語は直感的で上手い表現ですが、ビットコインの機能について誤解を招くことも多いです。また、法定通貨建ての価格上昇率は比べるまでもありません。
加速するデジタル社会において、価値の保存・交換・尺度のいずれの機能でもビットコインが最も優れた資産・通貨である事実は自ずと知られていくでしょう。
人々がGOLDに求めてきた価値保存機能が、徐々にビットコインへ移管していくプロセスは付帯的な現象です。
メインテーマは、金の時価総額比ではなく、法定通貨を支える「国家権力」「暴力装置」、市場が求める「信用創造」「永続成長」との競合・共生です。これらの状況はサトシ時代から何も変わっていないか、悪化の一途なのですから。