
Diamond Hands | Lightning Network重要ニュース(1月前半)
1月はあまり表立ってはDiamond Hands関係の告知やアップデートをまだ出来てないのですが、裏では色々準備しています。(コミュニティノード向けの手数料自動化環境の構築、海外向けのデータまとめ、スポンサーへの声掛け、などなど)
「Diamond Hands参加ノード向けの報酬はこれからもありますか?」とメンバーからも質問も来ていましたが、今後もやっていく予定です。1月は色々仕込みの月だったということにして、2月からまた積極的に表でも動きたいと思っているので、引き続きよろしくおねがいします。
以下はスポンサー企業向けに配信しているニュースレターのニュースまとめ編を今回特別にSpotlightの方でも公開しておきます。1月前半はそこまで大きなニュースはなかったですが、注目したライトニング関連ニュースにコメントを個人的んつけています。
なお、上記の企業にDiamond Handsのスポンサーしていただいています。今ちょうどスポンサー更新のタイミングなので、是非他の企業でもライトニングに興味がある、ビットコイン関連のコミュニティを支援したいなどあればご連絡ダサい(こちらの公式サイトに連絡フォームなどあります)
ライトニングのオークションサービス、Scarce Cityが7000万円以上の資金調達完了
自分も個人的にやり取りのあるScarce Cityチームが資金調達を完了させました。
Scarce Cityの面白い部分としては、ライトニングを使ったオークション(入札や支払い)と、ビットコインのブロックチェーン上のVintage NFTやコレクショングッズの販売という組み合わせで、Market Fitを見つけたことでしょうか。
実際先日行われたオークションで、自分も日本発のVintage NFTシリーズを出品したのですが、他のコレクションも含めるとScarce Cityは一回のイベントで合計10BTC以上の売上を上げていました。Scarce Cityの取り分は~10%なので、先日の正味1週間ほどのイベント企画、開催だけでも1BTCの売上を上げたことになります。案外悪くないビジネスモデルかもしれませんし、ライトニング企業として地味にすでに利益を上げています。
またScarce Cityを実際使ってみると感じるのは、オークションの入札やデポジットの返金なども、ライトニングを使用することで待ち時間なく即時に入札出来たり(特にこれはオークション終了直前に非常に重要)、メールにLNURL-Withdrawという規格を使った返金用のQRコードを送ればいいだけだったり、オンチェーン送金と比べ、コストだけでなく、スピードや利便性が全体的に高まっているのを感じます。
細かい話のように聞こえますが、即時性や送金、返金処理の効率性などが向上することで、提供できるサービスの幅や体験、売上高が大きく変わる部分もあるので、一つの具体的事例として興味深いです。今年はこういうライトニングを実装した結果得られる効率性などに関する具体的な話が増えそうですね。
Strikeがアルゼンチン市場に参入。ライトニングベースの金融サービスを提供。
Strikeがアルゼンチンでのサービス提供を開始しました。Strikeについては以前もニュースレターで紹介しましたが、エルサルバドル以外でも高いインフレ率や貧弱な金融インフラに苦しむ中南米の国でも、即時かつ低コストな取引や送金サービスの提供を目指していく方向性のようです。
また、同じくらいのタイミングでライトニング決済企業のリーダー、OpenNodeもアルゼンチンの取引&送金業者と協力して、アプリからライトニングでの送金や引き出しが出来るようになったことを発表しました。
StrikeとOpenNodeは中南米の国を中心にライトニングの普及をリードする中心企業になってきていますね。国境に縛られないビットコインでのライトニング決済は色んな国に横展開しやすいというメリットもあるので、今後もこの二社はおそらくどんどん対応国を拡大していくと思われます。
ビットコイン高速決済「ボトルペイ」、イギリスでライセンス取得。ライトニング決済企業としては初めて
前回のニュースレターでも紹介した、今年注目すべきビットコイン企業NYDIGが早速仕掛けてきています。NYDIGは去年Bottlepayを買収したのですが、Strikeのようなライトニングを利用した金融サービス(取引や国際送金など)を彼らはヨーロッパで展開していくようです。
Block社のCash Appが近日ライトニング対応を正式アナウンス
Cash Appが正式に数週間以内にライトニングに対応するそうです。今年の年始の予測どおり、早速Jack率いるBlock社がライトニングでニュースを出してきましたね。発表によればCash Appのアプリ内からライトニングに対応する全てのウォレットに手数料ゼロで引き出しや送金が出来るようになるとのこと。
今回のニュースは、ライトニングに対応している取引所間の資金移動だけでなく、本来投資用のアプリのCash Appが、同時にライトニングでの店舗向けの支払いツールに進化することを意味し、ライトニング決済の普及に大きな意味を持つ可能性がありそうです。その点では未だに中途半端なTwitterでのライトニング統合より、Cash appのライトニング対応の方が重要なニュースと個人的には見ています。
また、Cash Appのライトニング統合は、子会社のSpiralが開発するLightning Developer Kit(LDK)を使用しており、ライトニング開発の支援の一環として、こちらの開発キットをオープンソースで公開されています。
まだ実際に機能は使えないのでわかりませんが、どのようなUXを提供するのかも個人的に非常に興味があるので、進展があればまた紹介します。
その他ニュース
2021年のライトニング振り返り
5 Ways Bitcoin's Lightning Network Advanced in 2021
2021年の振り返り記事です。先日送ったニュースレターでも去年の振り返りを自分の方でしましたが、この記事では「Taprootの導入によるプライバシー向上」「ライトニング上の流動性の向上」「ルーティングの安定化」「チャネル閉鎖の仕組みの改善」「OffersによるInvoiceの機能拡張」などに注目しているようです。
取引所のLightning対応一覧
Bitcoin Magazine's Guide To Exchange Scaling Support
こちらは取引所のライトニングやLiquidなどへの対応レベルを一覧にしてくれたリストです。海外の取引所の動向や準備度が気になる人は参考になるので紹介。
ライトニングでのコンタクトレス決済デモ
ライトニングを使ったコンタクトレス決済に取り組んでいる企業もあるようです。Suicaみたいなカードを一枚持っていれば、世界中どこに行っても、ライトニング決済でお店でピッと出来るようになったらかっこいいですね。
NFCカードによる決済はLNURLを使っているみたいですね。カードないにはlnurl-withdraw用コード番号がチャージされていて、それを使っているみたいですね。これならセルフカストディアルな方法でも、例えばUmbrelユーザーでもできそう!