19世紀北米のウールバブル

19世紀北米のウールバブル

アメリカがイギリスから独立したのはアメリカ独立戦争(1775)後であるが、その後も米英戦争(1812)で再びイギリス本国と戦争をすることになる。この前段階でアメリカ国内では通商禁止法という国際貿易に制限をかける法律が成立する。西欧列強に対する牽制という当初の目的を果たせたとは言い難い悪法だったが、当時のアメリカが輸入に頼っていた商品を自国内で製造しなければならなくなり、その結果としてアメリカの一部の産業では経済的独立が進んだ。

この過程でアメリカ国内では羊毛に関する異常な需要が発生した。以前はイギリスの工場を通じて輸入していた羊毛が手に入らなくなり高騰したのが原因だ。当初から多くのアメリカの入植者たちは羊の牧畜を行い、粗い麻織物や毛織物などイギリス・フランス式の洋服を自分たち自身で生産していたが、産業化によって需要が急増したのだ。

バブルの最盛期にはメリノ種の子羊が前年の10倍もの値段で取引される異常事態であり、農夫がその年の稼ぎを全て使って羊をやっと一匹買う、といった事まで起こっていた。さらに羊の財産価値があまりにも高くなりすぎたため全ての犬に税金が課された町まであった。犬に噛み殺された羊を補償するためである。

このバブルの終わりは案外あっけないもので、1811年には再びイギリスからアメリカに低価格の羊毛製品が流入した(イギリスも在庫を捌きたかったのだ)。アメリカで羊毛のために買われた羊は結局数十分の一の価格で食肉用に処分された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%9A%E5%95%86%E7%A6%81%E6%AD%A2%E6%B3%95_(1807%E5%B9%B4)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E8%8B%B1%E6%88%A6%E4%BA%89

https://spinoffmagazine.com/merino-mania-a-nineteenth-century-fiber-craze

https://www.winton.com/longer-view/speculative-market-manias-booms-busts

https://core.ac.uk/download/pdf/235973999.pdf

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