Diamond SwapのSwapinと0.2%ビットコイン報酬の受け取り方(チュートリアル)

Diamond SwapのSwapinと0.2%ビットコイン報酬の受け取り方(チュートリアル)


※2022年12月23日更新
Diamond Swapのアップデートで、マイナス手数料設定が可能になりました。これにより、Keysendを使わなくてもSwapトランザクションに直接報酬が上乗せされる形になり、さらにわかりやすく、カストディアルウォレットへのチャージなどでも使いやすくなりました

Diamond SwapはSwapout(Lightning→Onchain)とSwapin(Onchain→Lightning)という2つの機能を提供しており、2つとも想定ユースケースが違いますが。今回は特にSwapinとSwapinのボーナスで最大0.2%分のプレミアムを受け取る方法についてもう少し細かく説明します。

なお、Swapinを使うべきシチュエーションやユースケースについては以下の記事で説明しています。

Swapinの使い方解説

こちらがトップ画面ですが、真ん中にある矢印部分を押すことで、SwapinとSwapoutを切り替えることが出来ます。

Swapinはオンチェーン→Lightningなので、You receiveの方のBTCに雷マークが出ていたらそれが正しい状態です。(モバイルブラウザ上でSwapしようとすると上手く行かなかったという報告もあったので、今の所Chromeなどのデスクトップブラウザから利用してください)Swapしたい金額をYou sendのフォームに入力してください。この例だと0.02BTCでやっています。

You receiveのフォームの方には、サービス手数料や流動性報酬など全てを足した上でライトニング上で受け取れる金額が自動的に計算されて表示されます。

上記の例だと、0.02BTCのオンチェーンビットコインを指定のアドレスに送ると、ライトニングで0.0200366BTCが受け取れるということになります。内訳としては、オンチェーン手数料レートが2Sat/vBytes(これはブロックチェーンの混雑状態次第で自動的に調整されます)で、0.00000340BTC、またサービス手数料はSwapinだとマイナス0.00004BTC(つまりこれがボーナス)なので、足し合わせて合計0.0000366BTC(+0.18%)がライトニング上の残高に上乗せされて送られてくることになります。

ちなみに、現状ではSwapin、Swapout共に最大0.3BTCまで対応出来るようにしています。

以前は報酬の配布にはKeysendを利用していましたが、サービスを改善してネガティブ手数料に対応したので、オンチェーンのビットコインを送ったら、それと同等かそれより少し大きい金額がLightning上で返ってくる、という形でさらにわかりやすくなりました。

その後のステップは基本今までと同じです。


次の画面に進むと、ライトニングのInvoiceを貼り付ける画面が表示されます。

Swapinの場合はオンチェーンのビットコインをDHノードに送ると、それとほぼ同額のビットコインがライトニング上で送られる仕組みなので、ライトニングの送金を受け取りたいライトニングノード/ウォレット上で画面に表示された金額分のInvoiceを作って、フォームに貼り付けてください。

以前のスキームではノンカストディアルなウォレット専用でしたが、今回のアップデートでWallet of Satoshiなど含むカストディアルウォレットからのInvoice発行にも対応しています。

しかしこれに関して一点だけ注意点があり、特に大きめの金額をSwapinをする時に、DHノードからユーザーが指定したノードへライトニング送金をするときのルーティング手数料が高すぎる場合(Feeが安いルートが見つからない場合)、Swapが失敗したり、途中でエラーが出たりする可能性があります。

なのでもし0.1BTC以上の大き目の金額をSwapinさせて報酬を受取たい人は、DHノードと直接チャネルを開いてそのチャネルを利用する方が安定するのでそのような対応を推奨します。


そこまで問題なく行けば、後は自動的にRefundファイルをダウンロードする画面に切り替わります。このRefundファイルはスワップが失敗した時に自分のビットコインをオンチェーン上でClaimするのに必要なファイルで重要ですが、通常は自動的にこの画面に入るとダウンロードされるので、それをとっておきましょう。(仮にSwapが失敗した時にどう対応するかは別の記事で説明します)

無事にファイルをダウンロードしたら黄色ボタンで次に進みましょう。

するとこのようにオンチェーンビットコインを送るためのQRコードが表示されます。ここにオンチェーンビットコインを送ると、裏でトラストレスな形でDHノードがライトニング上のキャパシティに変換して送り返してくれるわけです。

オンチェーンビットコインの支払いはどのウォレットから送っても特に問題ないですが、送る金額やアドレスを間違えるとかなり面倒なことになるので、そこは送る前に再確認してください。

なお、オンチェーン送金の手数料は自分で選択出来ますが、Boltzの仕組みでは1承認がつかない限りSwapが完了しないで待たなくてはいけない、かつ40ブロック以内(6時間ちょっと)以内にオンチェーン送金が失敗する場合Swapが中止される可能性があるので、ある程度以上のオンチェーンFee rateを設定することを推奨します。

問題なく時間内にオンチェーンTxが承認されれば裏で自分のライトニングノードに対してDHノードからもライトニング上で送金が発生し、下記のような画面が表示されるはずです。

自分は自前のUmbrelでテストをしていたので、Swapが成功するとオンチェーン送金とオフチェーン受金両方がほぼ同時に発生してこのようなちょっと特殊な画面が表示されるはずです。


他には、Swapinする金額が大きい場合、そもそも自分のノードが持っているインバウンドキャパシティを超えてしまっている可能性があるのでそれも注意です。

さらに、Boltzを使う場合Lightningの送金は一つのチャネルを通してノードに到達するので、例えば仮に0.3BTCをSwapinする場合は、最低でも0.3BTC以上のチャネルを持っている状態かつ、そのチャネル上のインバウンドキャパシティが0.3BTC以上必要、という条件を満たす必要があるのを注意してください。(仮にこの条件が満たない場合、ライトニング送金は失敗してユーザーはRefundファイルを使ってオンチェーンコインをClaimする必要が出てきます)

とりあえず上記がDiamond SwapのSwapinの使い方と報酬の受け取り方の説明です。仕組みを理解してルーティング戦略に是非役立ててください。

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