
ジョージア・アルメニア旅行でビットコインを感じる
皆さんお久しぶりです。突然の旅行ポストです。
ヨーロッパの中でもEU・ユーロ圏は規制ばかりしていて経済的に凋落している印象がすごいですが、東欧は相対的にうまくいっているのではないでしょうか?
中欧だとチェコがかなりビットコインフレンドリー(チェコの通貨コルナは外貨に裏付けられており、中央銀行がビットコインも買う意欲を示したところECBに怒られていました)でヨーロッパ最大のビットコインカンファレンスを開催していたり、東欧だと昨年8月に行ったラトビアなんかもビットコインが盛んです。(経済の話に見せかけてビットコインの話かよ)
そのときの記事はこちら。
ちなみにチェコはヨーロッパの中でも稀な個人の銃所有が合法な国で、そんなところも自己防衛ビットコイナーと相性のよさそうな国です。最近、3年以上保有したビットコインに対する譲渡所得を非課税にしたそうです。
今回ジョージアとアルメニアに行ってきたので、旅行中に感じたことを書いていこうと思います。ビットコインもよく見かけたのでSpotlightで書いてます。
想像以上に西欧寄りなジョージア
旅行前のジョージアのイメージは「デジタルノマド・ワイン・料理」でした。日本国籍者に対しては最大180日までノービザで滞在が認められているなど、中長期的に滞在する人が多いイメージで、SNSなどでもそういう発信をときどき見かけます。最近は物価が日本と同じくらいになってきたとも聞いていました。
それ以外にジョージアのイメージはあまりなく(これまでEU加盟を目指していたが最近、親露派の政権に交代して揉めているような話はありましたが)かなり西欧みが強かったことに驚いたくらいです。(なんならラトビア以上に欧米リベラル的な価値観を、特に30代までの若い人たちから感じました)
1日だけ案内してもらった現地ガイドさん曰く、何年も前から政権の親欧・親露に関わらずほぼ毎日何かしらのデモが行われているそうです。街中の落書きにも政治的なものが目立ちました。政治が好きな国民性なのかな。スターリンの出身国でもあります(ちゃんと黒歴史にはなっている)。
街のどこにいても3軒は両替商が見えるくらい、両替商が多かったことも印象的でした。上の写真でいうと赤く光ってるところですが、本当に町中にこんな感じにあります。警察もいたるところにいました。この国最大の雇用者は警察・観光業・両替商なんじゃないか。(ビットコインで効率化したい)
ちなみにATM端末のようなものもたくさんありますが、多くは日本でいうSUICAをチャージするための機械でした。ビットコインATMも全部で7~8台くらい見ました。治安の良さの現れでしょうか。
↑ガイドさんに自慢げに見せられた、ヨーロッパ夜中1人歩き治安ランキング。確かに日本の同規模都市とそう変わらない治安の良さは感じました。(多少の物乞いと多数の大型~超大型野良犬がいるくらい)後述するアルメニアはこのランキングではヨーロッパ扱いされてないみたいですが、ジョージアよりもさらに治安よさそうでした。
野良犬の写真を撮り忘れていたので、店にいた犬の写真を。野良犬もだいたいこの前後の大きさで、奥に写ってるのは野良犬かもしれないです(店の中とかにもいたりする)
ジョージアの国名の語源はペルシア語で「狼の国」だそうです。
ビットコインATMを使ってみた
基本的にはどこもカード決済できるので現金のジョージア・ラリが必要になる場面はないのですが、地下鉄やバスに乗れるICカードが欲しかったためビットコインATMでラリを入手してみることにしました。
通りにも何台かありましたが、立ち寄ったモール内のビットコインATMを使います。買う機能はだいたいのビットコインATMにありますが、売る機能がある機械は限られます。
画面の指示に従ってビットコインを送金するとレシートが出てきて、トランザクションが必要な承認数に達するとレシートのQRコードを使って現金を引き出せる仕組みです。が、肝心なレシートが出てきませんでした!
サイトからテレグラムのサポートに飛んで問題を相談すると、ウォレットから送金したトランザクションのスクショをくれと言われ、数時間後にQRコードが送られてきました。しかし、先ほどのATMはメンテナンスモードに入れられていたので(おそらく自分がレシートが出なかったことを報告したため)、最終的には別のロケーションにあるATMを使えと言われました。
ビットコインを送金してから8時間くらい経過してましたが、別のATMからちゃんと引き出すことができました。その場で待たずに違うことしててよかった。
交換レートに乗っている手数料はわずか3%ほどで驚きました。(トランザクション手数料は別)
ちなみに現金を下ろしたもののほとんど使わなかったので、最終日には残ったラリでビットコインを買うのも試してみました。こちらは非常にスムーズで、秒でウォレットに着金しました。ただし交換レートはかなり不利でした。(トランザクション手数料込みで手数料20%くらい?)
買うときは機械トラブルに遭ってしまいましたが、KYCなしで使えて非常にお手軽なユーザー体験でした。ビットコインATMだけでなく、有人のOTCデスクも数か所見かけたので、営業時間内に行ければそちらのほうがトラブルは少ないかもしれないです。(そっちのほうが手数料が安い可能性すらある)
1BTC = 1800万円のレートでBuy Bitcoinしてしまいました。
ちなみに両替所があんなにあったにも関わらず、JPYが両替できそうな両替所はありませんでした。ただUSD→GELは片道1%くらいでいけたので、JPY→USD→GELで片道2~3%くらいで両替するのが最安かと思います。カード払いした分はカード会社が4%くらいの手数料でJPYに換算していたので、高い買い物でなければカード払いも過度に悪いレートではないかな(親父ギャグ)。
ワインが安いので、外食でも日本だとワインだけの値段でワインと食事ができます。食事は美味しくてボリュームがあるので、平均1.7万歩も歩いていたのに1週間で2kg太りました。タクシーはライドシェアのBoltやYandexGoがあるため激安ですが、それ以外の物価は確かにおおむね日本と変わりません。コロナ前と比べてジョージアに来る日本人が激減したそうです。
予想外に経済発展していたアルメニア
アルメニアはさっきのランキングでヨーロッパの仲間に入れてもらえなかったり、周囲の国と仲が悪すぎて出入りが難しいなど、失礼ですがかなりハードモードな国を想像していたのですが、いい意味で裏切られました。
陸路で国境を越えて6時間かけてエレバンに向かう道中の景色が美しすぎたり、
エレバンの街もかなり発展していて、車や身なりにお金をかけている人も多く、トビリシより経済的豊かさを感じました(格差が大きいだけかもしれませんが)。もともとアルメニア人は商売上手なことから迫害され、トルコなどを追われた人も多いあたりユダヤ人と重なる部分があります。もしかすると経済より政治が好きそうなジョージアより経済発展のポテンシャルがあるかもしれません。
↑道行く車の大半が汚かったトビリシと違い、車がきれいに保たれている。中国車もそこそこ見かけた(紅旗、Jetour、JACなど)
こちらの国もビットコインATMやOTCデスクがかなりありましたが、やはりアルメニア・ドラムの使い道がほとんどないので結局使いませんでした。ただ、こちらはカード会社の交換レートが7~8%くらい手数料を乗せたものだったので、長期滞在するならドルやビットコインをドラムに交換して現金払いしたほうがお得かもしれないです。
普通のATMみたいな機械もジョージア並みにありましたが、こちらは多機能端末でSIMカードのチャージから交通違反の罰金の支払いまでオールマイティにこなせるコンビニ払いみたいな機械でした。
物価は外食と輸入品はジョージアより高い印象でした。(内陸国&近隣国との関係により物流がほぼ空路に限られるため)
ビットコイン決済はやらなかったの?
BTCMapによるとトビリシやエレバンにはビットコイン決済できるお店もあり、一部はライトニング対応もしているようですが、残念ながら旅程に合わなかったので利用しませんでした。トビリシだとガソリンスタンドでLN決済できる説、誰かレンタカーを借りて検証してくれ。
↑エレバンにあった、ビットコイン決済をアピールするツアー会社
ただ、BTCMapに掲載されている数はそれほど多いわけでもなく、どちらの街もATMやOTCのほうが多かったです。
結論:ビットコインは旅行に便利
結論を書くような記事でもないですし人並みな結論ですが、特にマイナー通貨の国ほどビットコインのありがたみを感じるのではないでしょうか。トビリシにあんなに両替商がいるのは本当に謎でしたし、社会の人的リソースの配分としても大きく間違っている気がしてなりません。みんなでUse Bitcoinしたい。
ジョージア、アルメニアに住んでるビットコイナーもいるんでしょうか。