亜爾然丁大統領の話

亜爾然丁大統領の話

リバタリアン大統領が誕生したアルゼンチンは、ワールドカップとデフォルトの常連国ですね。現在のインフレ率と政策金利が150%近い常時経済破綻国家ですが、メッシ率いるサッカーナショナルチームの大活躍に酔いしれる打たれ強さが持ち味です。

歴史的には自由主義と軍政が交互に失敗を繰り返しては債務不履行に陥るという典型的な失敗国家です。

一時はモノカルチャー経済で世界第5位まで発展し、ブエノスアイレスは南米のパリと呼ばれましたが、アメリカ発の世界恐慌で貧困国に逆戻り。

近年では、1980年代5000%に達するハイパーインフレ、1990年代ドルペッグ制によるインフレ対策とその破綻、2000年代7度目デフォルトからの通貨切り下げ、2010年代8度目デフォルトとビットコイン普及。

2020年代9度目デフォルトと、経済のドル化を掲げるミレイ大統領候補の支持率上昇に伴うペソの記録的下落(今年10月大台の1ドル1000ペソ超え)で、現代では経済面で全く良いところなしです。

とはいえ、エルサルバドルの20倍近い経済規模があるG20構成国アルゼンチン。ミレイが大統領としてビットコイン推進策を打ちだせば、大きなインパクトになるでしょう。

ビットコインの歴史初期から、アルゼンチンでは認知度が高いです。再びハイパーインフレを目前にし、法的通貨ペソが紙くず化した状況は、ビットコインがマスアダプションする素地を十二分に備えています。

ただし、中道候補との選挙協力や連立によって、ミレイの選挙公約はトーンダウンが予想されます。象徴的公約である【中央銀行廃止】は険しい道のりであり、将来的な政治的妥協を織り込む必要があるはずです。

それを割り引いても、ビットコインの新たな国家的社会実験が始まる可能性には注目したいです。南米の大国の取り組みには世界的な注目が予想され、成功すれば歴史的な意義を持ちます。

ミレイの勝利のダンスは元気が貰えますねw 任期中にビットコインカンファレンスのアルゼンチン開催が有望視されますので、ビットコイナーの現地リポが楽しみです。

あーあアルゼンチンビーフ食べたくなった。

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