今の若い衆は渋谷系をどう感じるのか・・・。
こんばんは、和尚です。
この間愚娘が、ブラバン部の演奏会でディープパープルのメドレーを演奏していたので、
「お前ら、彼らの原曲聴いたことあるのか?」
と聞いたら、
「先生が、不良の曲といってたから、皆ワルを気取って演奏してる」
と言っておりました・・・。
うーん、不良・・・というより、もう何も考えてない、という表現がぴったりくるのですが、いかがでしょうか。ハイウェイスターとか高校生でもわかる歌詞ですし、スモークオンザ・・・でも、もうなんか小学生の作文のような気もするんです、使ってるコードも原則スリーコードだし・・・
今日は、ハードロックのルーツを話するのではなく、今日の話題は渋谷系。おじさん、たまーに聞きたくなるんです、オザケンとピチカートファイブ。
バブルの残り香を蓄えてるというか、あの感じがむショーに聞きたくなる時がある、今日だったんだけど・・・
まずはピチカートファイブ。
ピチカート・ファイヴ、鬱屈した時代にこそ改めて評価されるべき名曲 「スウィート・ソウル・レヴュー」が映し出す90年代の風景
これ、もう読んでもらったら和尚が言いたいこと全部書いてあるんだけど、まさしく、小西さんがJ-POPを作ったといってもいいと思うほど、今のJ-POPの源流は、ここにあると言い切っていいと思う。
どうでしょうか?この完成度。
またコード理論になるけど、イントロでひたすら4度のコードの行ったり来たりの繰り返し。Aメロで、JNWさんが好きな「オンコード」でベースにルート音を弾かせて(いや、小西さんが作ったんだから、わざと弾いて)、逆にその上に乗っかるコードはキラキラ展開・・・。Bメロは普通に、で、サビでまたイントロコードの繰り返し・・・うーん天才やぁ・・・。
このなんていうか、スコーンと明るい感じ。まさしく日本が世界に誇るJ-POP!バブルがもう一度来るはず!と思ってたのが良く分かります。
さて、これを聞いて、いまの若い衆は新しいと感じるのか?それとも懐メロと感じるのか・・・
はい次。
おざけんこと小沢健二。
和尚と年近いんだけど、小澤征爾の甥っ子という音楽漬けの家庭に生まれたんだけど、東大文学部という秀才。
かれも、色々名曲を書いてるけど、わたしゃのオキニは
♪「プラダの靴が欲しいの・・・」で始まる、痛快ウキウキ通り。まさしくバブルの匂いを色濃く残している曲ですが、はい、埋め込んじゃう。
こんな時代もあったんだぁ・・・とかいうのは、この曲の歌詞の出だしも、ラブリーとかのPVを見てもそうだし、なんだか金を使うことがカッコイイというそんな雰囲気がプンプンしてるね・・・。
ただね、こういう曲作りしたJ-POPの源流ってのは、まあこの動画見てから感じてほしいのよ。
今をときめくofficial髭男dismの売れる直前のライブ。藤原君のpf,g,カホン、ベースの子がサックス吹いてる、珍しい構成。
いやはや、あんたらまだ生まれてないっしょ?あ、生まれてたか?そんなのどうでもいいけど、彼らが聞いて、カバーしたい!と思わせるだけの何かがあるのか?とか考えてしまう。
例えば、和尚と同じ時間軸で考えてみれば、沢田研二や布施明くらいをカバーするイメージだが・・・積極的にはカバーなんて・・・いやいや、あまり新しいというイメージがない・・・。
一つだけ、松任谷由実の埠頭を渡る風だけは、このころの歌で斬新かな、と思ってしまう。♪青い~とばりが~というところ、曲のスタートが意識的にサブドミナントで始まる曲ってもしかしたら、この曲が最初ではないかしら?
また、行きつ戻りつしてしまったんだけど、今から25-30年くらい前の歌でも新鮮味をもって若者に受け入れられるのか、聞いてみたい気もする。
合掌