LNDgのFailed HTLCsに足りないもの
以前の記事で、ルーティングエラーによる機会損失について解説しました。その中で、ルーティングエラーには大きく分けて2種類あり、自ノードが原因のものと後続ノードが原因のものがあることに触れました。具体的にはLNDの場合、link_fail_event
が自ノードに原因があり、forward_fail_event
が後続ノードに原因があることを示しています。これらのデータはstream-lnd-htlcsというツールを使うことで取得でき、そのデータ解析ツールはMarimoxさんの記事で紹介されています。
LNDgにも似たような機能があり、ダッシュボードの「Failed HTLCs」から確認ができます(詳細は赤かぶとさんの記事を参照)。しかし、このエラー内容は自ノードが原因のものだけしか保存されません。本来は後続ノードのルーティングエラーも取得するべきで、エラーが頻発しているチャネルは閉じたほうがいいかもしれません。そのデータを取得するには、forward_fail_event
を取得する必要がありますが、これはルーティング金額等が含まれていないので、forward_event
から取得する必要があります。そのキーにincoming_channel_id:outgoing_channel_id:incoming_htlc_id:outgoing_htlc_idを使えば良さそうですね。興味のある方はぜひプルリクをだしてみてください!