BinanceSmartChainでCream祭りに参加する方法

BinanceSmartChainでCream祭りに参加する方法

皆さんこんばんは、akkyです。

今までTwitterでdAppsゲーム周りのネタを中心につぶやいていましたが、DeFi祭りが色々面白すぎたのでついに自分も記事を書くことにしました!

※(9/21追記)その後のCREAMの価格暴落→唐突なトークンBurn等の流れもあり、CREAM運営自体がいつまで続くのかやや不安がよぎる状況になってきたので、CREAMへ実際に資金を預けるかどうかは必ずCREAM自体を自己調査してからお願い致します。

※この記事は無料記事です。

今日紹介しようと思うのは、明日14日の日本時間23時から開始されるBSC(Binance Smar Chain)版CREAMでのエアドロ祭りについてです。

https://medium.com/cream-finance/c-r-e-a-m-launches-on-binance-smart-chain-365734c54a5c#

まず、BSCって何?って人が多いと思いますが、これは今年の夏のGAS代高騰事件で加速したポストETHプラットフォーム競争にバイナンスが全力で参入してきたプラットフォームです。

今まであったBinanceChainとは違うので要注意です。簡単に説明すると、ETHのプライベートチェーンです。ホワイトペーパが公式サイト( https://www.binance.org/en/smartChain)にあるので、ざざっと流し読みすると、初期はバイナンス関係者だけが運営できる20のノードで運用されるDPosとPoAを組み合わせたチェーンになります。

出展

https://docs.binance.org/smart-chain/validator/guideline.html

え?それってDecentralizedじゃなくない??? 

と思ったそこのあなた、正解です。

冒頭にも述べたように、BSCはプライベートチェーンなのでパブリックチェーンではありません。

昔だったらそんなプライベートチェーンに人気は出なかったと思いますが、昨今のETHガス代高騰現象の結果、案外人気が出るんじゃないかと思っています。

そんなBSCのお披露目ともいえる最初の目玉dAppsがBSC版CREAMになります。(https://app.cream.finance/)

CREAMについてざっと説明すると、Compoundのようなレンディング/ローンと、Balancerのような流動性マイニングを組み合わせたプロジェクトになります。

なお、現在creamではsushiswap のようなLPトークンステーキングも行っていて、BalancerやUniswap のLPトークンをcreamでステーキングするとCREAMトークンが報酬で貰えるようになっています。AMMに流動性提供する人にダイレクトに報酬与えるシステムは大人気ですね。

ここまではよくある今時のDeFi詰め合わせ的なプロジェクトですが、CREAMが今回注目を浴びた理由はBinanceSmartChainにいち早く対応したからです。

では、早速BSC版のメニューを見てみましょう

先ほどのETH版と見比べると、XRP、LTC、BCHといった非ETH系のトークンがあるのが特徴です。

これはどういうカラクリかと言うと

BEP20というERC20のBSC版のようなトークンをBinanceが発行していて、そのBSC20版トークン同士を交換しているわけです。

なので、当然素のXRPやBCHを直接BSCのウォレットアドレスに送るとGOXします。

この、「バイナンスがカストディアンになって発行されるBEP20トークン」という所にも突っ込みどころは山ほどありますが

-----------

USDT、USDC、wBTCといったカストディアンに依存するERC20トークンがDefiの中で重要な役割をしめている今のETHメインネットDefiも結局中央集権的な企業頼みなのだから、バイナンスがカストディアンになるBEP20トークンを軸としたDefiで何が悪い!(意訳)

----------

というのがCERAM運営の主張でした。

https://twitter.com/Rewkang/status/1304780999524405259

このへんの議論も今年は活発化するでしょうね。

そんなバイナンスの独自チェーンですが、よくありそうな失敗としてありそうなのが、

BEP2版のトークンをBSCに送ってもGOXする

ということです。恐ろしいですねー。

なんでこんなややこしい事になったかというと、従来からあったBinanceChain(cosmosベース)の拡張機能としてスマートコントラクトを実装するのではなく、BinanceChainと並走する形でスマコン用にBinanceSmartChain(ETHプライベートチェーン)を作ったからです。

出展

https://dex-bin.bnbstatic.com/static/Whitepaper_%20Binance%20Smart%20Chain.pdf

この2重チェーン構成の是非はさておき、スマコン専用にバイナンスが一個新しくチェーンを作った事でディベロッパーが得たものは

・GAS代がETHメインネットの約1/100

・ブロック承認速度 5s

・BSCに引っ越すdAppsプロジェクト向けの100億円規模のファンド

というわけで、早い・安い・金くれる という三拍子そろったチェーンになりました。

このやり方、ETHメインネットで元からコツコツやってた人々からすると心中穏やかでない気もしますが、CEXがクローンを作ってマネーパワーで攻めてくるのもまた、OSSの宿命。sushiswap事件もそうでしたが、これからはマネーパワーで攻めてくるCEX陣営 vs Decentralized陣営の激しい攻防戦が繰り広げられていきそうです。

この競争、自分は最近日本で起こったQR決済シェア争奪戦に近い様相を呈してきたと思っています。QR決済シェア獲得戦争も、各社思いっきりお金をバラまき合っていて、ソフトバンクの100億円規模のキャッシュバックキャンペーンにみんな度肝を抜かれましたよね。

今まで「プログラムはコピーできてもコミュニティはコピーできない」というのが不文律のようにありましたが、現金バラ巻きというインセンティブでコミュニティを引っこ抜こうとしてきているのが今のフェーズだと思っています。

一方ユーザーからすると、このプラットフォーム争奪戦は美味しいキャンペーンが数多く発生するのが予想されるので、各種プラットフォーマーのツィッターを地道に追いかける人ほど利益を確実に拾える時期がしばらく続くと思っています。

そんなCREAMのBSC版ローンチ記念スタートダッシュですが、14日から1週間、毎日1000CREAMをエアドロップするという太っ腹になっています。今のCREAMトークンの価格がだいたい180$なので、約1億2600万円です。この間のSAMの200万sushiエアドロップの前ではインパクトが薄れますが、それでも十分凄い事だと思います。

そんな期待と不安の入り混じったスタートダッシュイベントですが、最大の障壁はBSCウォレットの入り方でしょう。

CREAM公式mediumを見ると、ウォレットの作り方・使い方とかはSpartanを見てね(https://medium.com/@spartanprotocol/spartan-protocol-burn-event-goes-live-ec8dfd2aedf5)と丸投げですが、よくよく見ると、こんなめんどくさい事しなくて大丈夫です。

1・metamaskのネットワーク設定で「custom RPC」を選ぶ

2.下記情報を入力

上記の情報を入力したら、saveボタンを押したら完了です。これで、metamaskがBSCに繋がるようになります。より詳細な情報が欲しい人は、公式サイト(https://docs.binance.org/smart-chain/wallet/metamask.html)に詳細がのっています。

3.バイナンスからBEP20 版のトークンを送る

Spartanのサイトなどでは、一旦BEP2版を別のウォレットに送ってからスワップする方式を推奨していますが、もっと簡単な方法があります。

そう、バイナンスの取引所から直接BEP20 バージョンで出金すればいいのです。

最近のバイナンスの出金ページを見ると、

・ネイティブトークン

・BEP2

・BEP20 

の3つから選べるようになっています。

BSCはBEP20 なので、必ず一度少額で試してみましょう。

ちなみに、受取側のアドレスは、metamaskで表示されている0xで始まるアドレスになります。

ここでよーーーく注意しないといけないのが、同じアドレス、同じメタマスクを使っていても、

ETHメインネット接続時→ERC20のみ対応

BSCネット接続時→BEP20 のみ対応

となることです。

ERC20を幾ら送っても、BSCには反映されないので気をつけましょう。

自分のウォレットにBSC20トークンさえあれば、後はいつものDeFiと同じ要領になります。

なお、ETHメインネットでGASの支払いはETHで行いますが、BSCでのGAS代の支払いはBEP20版のBNBになります。ETHでもBEP2版BNBでもなく、BNEP20版BNB じゃないとBSCのGAS代払えないので、ここも初めての人は躓きそうな要注意ポイントです。

現在BSCには膨大な数のスキャムらしきプロジェクトも展開されているので、参加するプロジェクトについては十分精査してからにしましょう。

お金を賭けた盛大なババ抜きがどこまで続くか分かりませんが、そろそろスマコンバグでGOXやハッキングも起きる気がするので、DeFiはほどほどにですね。

※この記事は無料記事です。

この続き : 0字 / 画像 0枚
100

会員登録 / ログインして続きを読む

関連記事

記事を書いた人

SNSにシェア

このクリエイターの人気記事

Pocket Gamer Connectsから振り返るブロックチェーンゲーム史

210