『カンティロン効果』で検索すると最上位が「ロストイン・ビットコイン」で嬉しいの巻
タイトルの通り。強調スニペットで目立ってますんで、一度見てみて下さい。
金融政策は富の配分や経済安定をお題目に、特権的地位にシニョリッジ(通貨発行益)を与え、富の減価と経済格差を助長しつつ、社会のシステミック・リスクを拡大します。
トリクルダウン神話は、持てる者から流れてくる酒の雫が、大量の氷で薄まってから届くことを考慮していません。フィアットは腐敗していきます。
今後の4年間が共和党政権でも民主党政権でも、公約を見れば大盤振る舞いのBrrrrrは止まりません。名目GDP、マネーストック(M2)、ベースマネーは、大きな政府だろうと小さな政府だろうと一貫して上昇基調なのです。コロナショックの大量印刷は記憶に新しいですね。中央銀行のマネープリンタの性能は天井知らずに向上します。
アメリカ政府とFRBは金融政策によって「グレートモデレーション」を継続させようとしますが、資産格差は広がり続け、世界各国にシステミック・リスクを拡散しています。グローバル経済は逃げ場のない連鎖の全体攻撃です。ウォール街のハンチョウ博打が何の関係も無いモンゴルの遊牧民にダメージを食らわせます。
新自由主義と呼ばれたサッチャリズム、レーガノミクスの緊縮財政と大型減税および民営化と社会保障抑制の政策パッケージでも、財政赤字は止まりませんでした。ポンドやドルの構造改革には踏み込めないからです。
社会主義市場経済の成功で世界第2位のパワーを持った中国も、「先富論」から「共同富裕」へ転換し、今月の全人代では10兆元(約200兆円)の財政出動を審議し、対GDP比で過去最高の赤字を容認する構えです。財源は主に国債の追加発行なので、中国に住む人々は資産の目減りを免れません。
中国では特権階級以外、1年5万ドルの海外送金・外貨購入の制限を受けていますので、株式、不動産、金、P2PかVPN経由のビットコイン購入が資産防衛となります。
政治体制やイデオロギーが対極な米中の長期経済指数が類似する原因は、「アンフェアなキャッシュシステムが生む共通因数」が巨大過ぎる事です。
それは同時に、悪貨へのソリューション・テクノロジーであるビットコインの技術的価値の証左でもあります。法定通貨は希釈化の一途ですが、ビットコインの歴史的価値は逆相関に伸びていきます。BB-∞.