「Bitcoin Pizza Day」細かい経緯と後日談...!!

「Bitcoin Pizza Day」細かい経緯と後日談...!!

5月22日は、Bitcoinにとって記念すべき日です。初めてBitcoinで2枚のピザが購入された記念すべき初売買の日です!!

今では、この日を「Bitcoin Pizza Day(ビットコインピザの日)」と呼ぶようになるほどビットコイン界隈では有名な話になりました。そして2020年5月22日は、さらに記念すべき10周年を迎えます。改めてその日のエピソードと、後日談を振り返ってみたいと思います。

 

 

きっかけは掲示板

時は、2010年の5月18日、Bitcoin Forum(bitcointalk)の掲示板にプログラマーのLaszlo Hanyecz(ラズロー・ヘニエイツ)氏が「誰か1万BTCでピザを2枚、売ってくれないか?」と書き込みをしたのがきっかけでした。

しかし、その書き込みに対するコメントは、3日間、ほとんど売買とは無関係な内容ばかりが書き込まれました。

最初の書き込みは、Laszlo氏はどこに住んでいるのか? という質問でした。ラズロー氏は、「米国フロリダ州、ジャクソンビル」と答えています。

その後の書き込みでは、「1万BTCあれば、ビットコインマーケットで、今なら41ドルで売れるよ。タダでピザが手に入るといいね」というコメントや、「自分はヨーロッパに住んでいるが、国外から支払う方法(クレジットカード等で)を教えてくれればドミノピザを購入するよ」といった親切なアドバイスが書き込まれました。

それに対してLaszlo氏は、「ピザ屋はだいたいオンラインで注文できるよ。うちはよくPapa John'sで注文する。支払いは電話でもクレジットカードが使用できるよ」と返答しています。

この時点で、当時の1万BTCは41米ドルの価値があったことがわかります。つまり1BTCは、わずか0.4セントだったことになります。

その後、「美容室でピザを食べられるところを知りませんか?」という書き込みを最後に、掲示板は音沙汰なしとなり、しびれを切らしたLaszlo氏が、3日目(5月21日)に「誰も自分のためにピザを購入したくないの? 1万BTCでは安すぎますか?」と書き込んでいます。

すると、すぐに「国外だけど、もし誰も購入する人がいなければ自分が購入してもいい。とりあえずオンラインで購入する方法を調べます」といってくれる人が現れました。その人がLaszlo氏に「今、お腹すいているの? それともピザが好きなの?」と問いかけると、Laszlo氏は「ピザの代金をビットコインで支払ったといえたら面白いよね」と答えています。

そして、2010年5月22日午後7時17分、Laszlo氏は掲示板にピザとの1万BTCの取引に成功したことを報告しまた。掲示板には、その時のピザの写真とピザを購入してくれた「jercosに感謝!」というコメントが書き込まれました。

“I just want to report that I successfully traded 10,000 bitcoins for pizza. Thanks jercos!"

 

これが記念すべき、Bitcoinで2枚のピザが購入された初売買の成立の日です。

 

取引成立の流れ

1万BTCとピザ2枚を交換してくれたJeremy Sturdivant(Jercos:ジェレミー・スターディヴァント)氏は、実際にはJercos氏が自費でピザを注文し、Laszlo氏に宅配をしています。ピザを受け取ったLaszlo氏は、その後、Jercos氏に1万BTCを支払いました。ちなみにピザの価格は、2枚で約25ドルだったようです。

 

・1万BTCを送信した当時のトランザクション

Block Height(ブロック番号)57043 2010-05-23 03:16

https://www.blockchain.com/btc/tx/a1075db55d416d3ca199f55b6084e2115b9345e16c5cf302fc80e9d5fbf5d48d

 

送信アドレス

1XPTgDRhN8RFnzniWCddobD9iKZatrvH4

受信アドレス

17SkEw2md5avVNyYgj6RiXuQKNwkXaxFyQ

 

マルク・カルプレスとyoutube配信しましたが、準備不足でグダグダなので、15分あたりからご覧いただければ!

マルクと配信

 

その後の話

Laszlo氏は、その後もビットコインでピザの購入をオープンオファーとして続けました。6月12日の掲示板の書き込みでは、「資金が続く限り、いつでも1万BTCでピザ2枚を購入します。ピザは25ドル程度なので、交換を行う人に有利です」とコメントしています。これは、約3か月続いたといいます。

しかし、ビットコインの価値は徐々に上昇し、また、日々ピザのためにマイニングをすることがしんどくなったLaszlo氏は、ついに8月4日に1日に何千ものコインを生成することはできないので、続ける余裕ができなくなったと掲示板に書き込み、ビットコイン1万BTCとピザの交換は、事実上、終了になりました。終了時、1万BTCは500ドル前後の価値になっていました。わずか3か月で、2枚500ドルのピザを食べていることになったんです。

ちなみに現在のビットコインの価格に換算すると、ピザ2枚の価格は9500万ドル(1BTC=9500ドル)、日本円にして102億円相当になります。

 

後日談

1万BTCで2枚のピザを購入したLaszlo氏に対してニューヨーク・タイムズは2013年、結果。高額なピザを購入したことになったが後悔はないかという問いに対し、氏は「当時はビットコインに価値があったわけではなかったので、それらをピザと交換するということ自体が信じられないほどクールだった」と述べ、「ビットコインの価値がこれほど大きくなるとは誰も知りませんでした」と語っています。

 

ニューヨーク・タイムズインタビュー「Disruptions: Betting on a Coin With No Realm」

https://bits.blogs.nytimes.com/2013/12/22/disruptions-betting-on-bitcoin/

 

実際の流れはIRCチャットで

これらの一連のエピソードは、今もBitcoin Forum(bitcointalk)の掲示板にしっかりとログが残っているんですが、実際に取引を行ったJercos氏とのやり取りが、実は一切掲示板にはありません。ただ結果として、Laszlo氏の取引成立の書き込みが残るのみです。

それは、Laszlo氏とのやり取りは、実際はIRCチャットにて行われたことをJercos氏が後日、ビットコインWho's WhoというWebサイトでのインタビュー中に証言しています(2015年)。Jercos氏は、Laszlo氏が1万BTCとピザ2枚を交換したがっていることもIRCチャット上で知ったといいます。

どこのピザなのか?

購入されたピザは、Papa John'sではなくドミノピザであるという記事もよく見受けられます。というのも、ビットコインwikiの「Laszlo Hanyecz」の項目には、交換したのはドミノピザ2枚と書かれているからです。しかし、写真はPapa John'sのピザという矛盾が生じています。トマトとチーズ、サラミがトッピングされたLサイズのピザ2枚だったようです(ピザの名前は不明)。

これについては、Jercos氏の記憶では購入したのはドミノピザだったのではないかという発言に由来しているようです。Jercos氏は、上記インタビュー内で、ドミノピザ(特定のWebインターフェースまで)で購入したことをはっきりと覚えています。しかし、写真はPapa John'sのピザだとし、今は、チャットログを記録していなかったことを後悔し始めています、と述べています。

 

Bitcoin Forum 掲示板

https://bitcointalk.org/index.php?topic=137.0

ビットコインWho's Who インタビュー「A Living Currency」

https://bitcoinwhoswho.com/index/jercosinterview

 

最後に

今となっては、真相は藪の中ですが、当時の様子としてLaszlo氏がアップしたPapa John'sピザの写真は、今もなお閲覧可能になっていることから、ピザはPapa John'sであったことが有力説となっているようです :)

この写真リアリティーあってとても良いですねw(http://heliacal.net/~solar/bitcoin/pizza/より)

http://heliacal.net/~solar/bitcoin/pizza/

今日はピザで盛り上がろう!

記事作成協力してくれたピョン太さんありがとうございます!

 

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コメント(2件)

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めちゃインサイド情報ですね、楽しめました。しかし、10,000BTCを得たJeremy Sturdivantのその後を知りたいですね。