ビットコインマイニング⛏️ニュースレター

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2026年 第2四半期号|グローバル特集版

今期は、新しいASICの登場や家庭向けマイナーの広がり、マイニングの排熱を地域社会で活用する取り組み、日本発の研究論文など、技術面・社会面の両方で注目すべき話題がありました。


【01】業界再編

SBI Crypto、マイニングプールを終了へ

🏊 約2% Hashrate

日本のSBIグループ傘下 SBI Crypto は、運営していたBitcoinマイニングプールを2026年7月31日で終了すると発表しました。このプールはネットワーク全体の約2%のハッシュレートを占める規模まで成長していましたが、利用者は他のプールへの移行が必要になります。マイニング事業そのものから撤退するわけではありませんが、マイニングプール事業の競争激化や業界再編が進んでいることを象徴するニュースと言えるでしょう。

出典:

【02】ホームマイニング

家庭向けBitcoinマイナーがさらに身近に

🖥️ 小型ASIC 

2026年春は、大規模マイニングだけではなく、自宅で楽しめる小型ASICにも注目が集まりました。特に話題となったのは Avalon NanoBitaxe GammaNerdQAxe などです。これらは利益を追求するというよりも、

  • Bitcoinの仕組みを学ぶ
  • 自分でネットワークを支える
  • ノード運営と組み合わせる

といった「教育・趣味・分散化への参加」という価値が評価されています。「利益よりもBitcoinに参加することを楽しむ」という文化が広がっている点は、とても興味深い変化です。

参考:

【03】排熱活用

マイニングの排熱が地域暖房に

🔥 Hash-to-Heat 

ASICは大量の熱を発生させます。その熱を無駄にせず利用しようという取り組みが、今年さらに前進しました。Canaanは北欧で Hash-to-Heat プロジェクトを拡大。ASICが生み出す熱を地域暖房へ供給し、住宅の暖房や温水として利用する実証を進めています。これまで捨てられていた熱が、地域インフラとして活用され始めています。

出典:

【04】研究最前線

日本の研究者が「マイニングのインセンティブ」を分析

6月、日本の研究者らによる論文 "On the Incentive Compatibility of Block Propagation in Bitcoin" が公開されました。この研究では、「他のマイナーが発見したブロックを、できるだけ早くネットワークへ伝えることは、本当に各マイナーにとって得なのか?」という根本的な問いを分析しています。

その結果、

  • 現在のBitcoinでは、他人のブロックを急いで中継する直接的な報酬インセンティブはあまり存在しない
  • 一方、異なるルール(First-Seen Rule)では、そのインセンティブが強く働く
  • ただし、その場合はマイニングの公平性とのトレードオフが生じる

ことが示されました。プロトコルの変更を提案するものではありませんが、Bitcoinの設計思想を理解する上で興味深い研究成果です。

出典:

【05】オープンソース

コミュニティが育てるBitcoinマイニング 🌱 

2026年春、非営利団体 256 Foundation のもとで活動する Hashrate Heatpunks は、コミュニティをさらに拡大しました。このプロジェクトの目的はマイナーを販売することではなく、

  • ハッシュレートヒーティング(排熱利用)の研究
  • 安全ガイドラインの整備
  • 教育コンテンツの制作
  • オープンソースのBitcoinマイニング開発者への助成

などを支援し、誰もがBitcoinマイニングに参加しやすい環境づくりを進めています。Bitcoinのオープンソース精神は、ソフトウェアだけでなく、マイニングハードウェアや排熱利用の分野にも広がっています。コミュニティが知識や技術を共有しながら、より身近で持続可能なマイニングの実現を後押ししています。

出典:

【06】市場拡大

ASICマイニング市場は成長を継続

📈 最大90億ドル市場へ

5月に公表された市場調査レポートによると、世界のASICマイニングハードウェア市場は現在、数十億ドル規模と推計されており、2030年までに70〜90億ドル規模へ拡大すると予測されています。

市場の成長を支えているのは、機関投資家による大規模マイニングへの投資、半減期後の高効率ASICへの更新需要、省エネルギー性能の向上、そしてオープンソースマイニングプロジェクトへの関心の高まりです。

ASIC市場は BitmainMicroBTCanaan の3社が牽引していますが、Bitaxeをはじめとするオープンソースの取り組みも少しずつ存在感を高めており、ASICエコシステムの多様化が進んでいます。

出典:

【07】新型ASIC

Bitdeer、新世代「SEALMINER A4」を発表

⚡ 9.45 J/TH

4月、Bitdeerは自社開発ASICチップを搭載した次世代Bitcoinマイナー SEALMINER A4シリーズ を発表しました。最上位モデルの A4 Ultra Hydro は、9.45 J/TH の高い電力効率を実現し、同社のロードマップどおりに開発が進んでいることを示しました。SEALMINER A4の登場は、新製品の発表にとどまりません。これまでマイニング事業を中心に展開してきたBitdeerが、自社ASICチップの設計からハードウェア開発まで手がける「フルスタック」のマイニング企業へと進化していることを象徴しています。

ASIC市場では Bitmain、MicroBT、Canaan が大きなシェアを占めていますが、Bitdeerの本格参入により競争はさらに活発になっています。

出典:

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ビットコインマイニング・ニュースレター|2026年7月20日発行 本ニュースレターは情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。

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