Bitaxe 401 Supraの設定方法

Bitaxe 401 Supraの設定方法

よくあるトラブルをまとめた記事も作成しました。そちらも併せてどうぞ。

Bitaxe 401 Supraの設定に必要なものは以下の3点です:

1.Bitaxeを稼働させるためのWifiネットワーク(SSID・パスワード)

2.報酬を受け取るためのビットコインアドレス

3.5分ほどの時間

また、こだわりがある方はマイニングプールを指定することもできるので、Pool URL/portも用意できます(そのためにアカウント作成が必要な場合も多いです)。ソロマイニングがしたいだけなら既定でも大丈夫ですが、自身で作ったマイニングプールに接続したい、テストネットでマイニングしてみたい、ソロマイニングじゃないマイニングも体験したいなどの場合は必要になります。

設定の手順

1.付属の電源アダプターを差し込むとBitAxeが起動します。

2.Bitaxeの画面に「Configuration ssid: Bitaxe_XXXX」のような文字列が表示されたら、スマートフォンなどからその名前のWifiネットワークを探して接続してください。

3.接続すると「AxeOS」というページが開くので、左上メニューのSettingsタブから設定を行います。

4.Bitaxeが接続すべきWifiネットワーク(例えば自宅ネットワーク)のSSIDとパスワードを入力します。次にマイニングプールの設定を行います(プールのStratum URLとStratum Port)、既定ではPublic Poolのものが設定されています。Public Poolはソロマイニング用のプールであるため、ほとんどのBitAxeはこのままの設定で稼働しています。最後に、Stratum Userとある部分に自分のビットコインアドレスを入力しましょう。(<bitcoin address>.bitaxeがおすすめですが、<bitcoin address>.***という形式であればどんな文字列でも構いません。あくまでここのWorker名は自己申告です。)

Public Poolは無料で提供されていますが、数万台のデバイスの接続により時々不安定な挙動を見せることがあります。知らない間にBitaxeとプールの接続が切れていたりしますので、Public Poolを使う場合は時折確認するのが良いでしょう。

最後に下にあるSaveボタンを押します。

5.左上のメニューからRestartしてBitAxeを再起動すると、Wifiに接続してハッシュ計算が始まります!これ以降は、画面に表示されているIPアドレスに同じWifi内からアクセスすればAxeOSの画面が開きます。

これでBitAxeのセットアップが完了しました!

Public Poolのウェブサイトから、同じアカウントで接続している機材すべてを合計したパフォーマンスも閲覧できます。例えば、上のスクショに入っている既定のビットコインアドレス(おそらく今回購入したBitaxeを製造販売しているSolo Satoshiのもの)はこちらのリンクから閲覧できます。Stratum Userを変えないまま再起動させたBitaxeたちですね。

プロジェクトアイデア

ここから先はBitaxeでぜひ試してみたいプロジェクトアイデア集です。ビットコインやマイニングに対する技術的理解度を上げるのに最適です!

ヒートシンクの取り付け

こちらはプロジェクトというよりは推奨事項です。裏面の一番背の高いチップと、その横にある2つの連なった四角いチップは冷却を強く推奨します。なお、ヒートシンクが他のチップ等に当たると誤作動や故障の原因となりますのでご注意ください。(取り付けるのに使用するテープの質によっては、過熱するとヒートシンクが剥がれ落ちたりします。。)

風を当てるのも非常に効果的なため、室内の風があたる場所に置くのも良いでしょう。あるいは後述する、カスタムのケースを製作してファンを取り付けるのも良さそうです。

また背の高いチップに厚みのあるヒートシンクを乗せるとおまけで配布したケースに収まらなくなることがあります。ご容赦ください。

ソロマイニングじゃないプールマイニング

Bitaxeだとソロマイニングが合理的かと思いますが、定期的に報酬がもらえる体験がしてみたい方はOceanやBraiinsなどのマイニングプールを使ってみましょう。

OceanとBraiinsでは報酬の払い出しアルゴリズムも異なるため、異なった体験ができます。(Braiinsでは常に安定した報酬が、Oceanではプールがブロックを見つけたときにのみ報酬がもらえます。Bitaxe1台だとおよそ一日4~5円くらいの報酬が期待できるでしょうか。ライトニングで払い出してくれるプールを見つけましょう)

OceanだとBOLT12対応のライトニングウォレットが必要になります。

セルフホストしたプールによるマイニング

Umbrelなどで自分で立てたマイニングプールでマイニングしてみましょう!ブロックを見つける確率は低いですが、得られる学びははるかに大きいでしょう。

ASICのオーバークロック

※デバイスの不調や故障を引き起こす可能性もあるため、リスクを承知の上で実行してください。一切サポートはしません。

BitAxe 401 Supraの純正でのハッシュレートは700Gh/sほどですが、オーバークロックによって1.5Th/sを超える性能を引き出しているユーザーもいます!ただし、冷却機能の強化やより容量の大きな電源アダプターの使用、注意深い設定が必要になるため、十分に調査してから実行することをおすすめします。過熱だけが故障を誘うわけではなく、ASICは高熱状態からの急速な冷却にも弱いです。消費電力が増すため電源関連のチップにもヒートシンクを付けたほうがよいでしょう。

液浸冷却化

Bitaxeは空冷ですが、液浸冷却化してパフォーマンスを改善したり(オーバークロックの欄参照)、見た目をかっこよくできるでしょう。水槽にBitaxeを飼おう。

ソーラー電源化

ソーラーパネルなどと組み合わせてオフグリッドマイニングを体現してみましょう。バッテリーなどを用意してある程度のバッファを設ける必要があります。ASICチップは起動してからフル稼働するまでに数分かかること、急速に冷却してしまうと故障原因になることなども考慮してシステムを設計してみてください。

ケース製作

性能向上につながる空力を考慮したケース、冷却能力向上になるヒートシンク一体型のケース、芸術性を爆発させたケースなど、工作スキルを発揮しましょう。

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Writer

ビットコインが好きです。ビットコイン研究所に寄稿したり、トラストレスサービス株式会社という会社で実験的なサービス開発をしています。

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