初めて出逢ったあの頃のようにビットコインにワクワクしてますか?
DH Magazine Proリアペ
・検索順位が高いビットコイン初心者サイトの必要性
→南さんのSpotlightの記事が早速動き出しています。良かったです!せっかく、ビットコインに興味を持って検索しても、良質な情報にたどり着けない現状はホントに残念ですよね。
→フィアットの深い深い森の中でしか暮らせないと信じている人々が何億人もいます。良質なビットコインのWeb記事を作ることは、森の中に出口への看板を立て、そこから抜け出せる方法を案内する重要なソーシャルアクションだと思います。
・初心者にどうやって説明すればいいか問題
→専門性が高まるほど、初心者の気持ちが失われるのは、どの分野でも起きる悩みです。
→私は、パートナー、子供、同僚、株式投資仲間にビットコインについて説明する機会があり、前向きに捉えてもらえることが多かったです。それは、相手の属性と理解度と興味関心に応じて説明することが本業だからかもしれません。成功事例の共通点として『投資対象としてのビットコイン』の説明から始めることが挙げられます。初心者としては、理解のハードルが下がり、興味をもちやすく、その後に調べたり、購入したりする行動因子になりやすいと感じます。
→よって、概念や技術面には多く触れません。口頭での説明は難しいですし、自己学習しないと勘違いが生じやすいです。中級者や上級者でも、少なからず見当外れな理解を観測しますよね。私に出来ることは、興味や関心に応える、偏見や無知からの脱却を手伝う程度です。
→まず、より一般的な投資対象である株式投資との比較から入ります。株式投資する理由の1つは、現金の価値低下へのリスクヘッジであり、インフレファイターとしての機能ですから、ビットコインの話題に繋げやすいです。『法定通貨は歴史上どんどん減価する。便利に見える電子マネーの価値も、法定通貨に紐ついているので同じく減価する。』『(株式・債券・金・法定通貨の長期チャートをスマホで見せながら)現金だけで自己資産を保有するリスクは、実は非常に高い。分散投資の観点からも全く勧められないハイリスク状態だ』という話をします。相手の理解度によりますが、最近は円安環境なので、以前より共感が生まれやすいです。
→初心者だからこそ、決済の話、国際送金の話、ウォレットの話は、目に見えて具体的でわかりやすいという視点もありますが、フィアットベースのフィンテックには、もっと便利でUI・UXに優れたものが存在します。フィンテックならば相手の方が詳しい可能性も高いですし、比較的容易に反論が成り立つトピックでもあります。
→リテラシーが高い層や、金融・IT・政治などに一家言ありそうな門外漢が相手だったらどうでしょうか。ビットコインの機能を説明する際のキーワードとして、非中央集権、分散、トラストレス、セキュリティ、スケーラビリティ、マイクロペイメント、デジタルゴールドなどが挙げられますが、私が成功率が高いと感じるのは、上記のような投資対象に関する話からの、Store of Value(価値の保存)の一点に絞って説明する方法です。
→SoVにおける法定通貨との差は歴然です。株式投資家が相手なら、企業の法定通貨上の経済活動における限界について話し、株式主体のポ一トフォリオへのオルタナティブ投資としてビットコインの優位性を語ります。同じコモディティ資産であるゴ一ルドとの対比もわかりやすいです。そこでアルトコインを持ち出してくるなら、分散やセキュリティの観点で資産としての強度の圧倒的な差について話すでしょう。アルトを知っているくらいなら、もう少しでビットコインに辿り着くよね、という応援の気持ちが割と大切です。
→相手が中高年なら、日経新聞の好意的な記事を見せると一気に風向きが変わったりします。
→かなり前のビットコイン反省会のガールズトーク回で、金光さんが、友人や親戚に自分の職業を説明するときは、『ビットコインの凄さを、さも当たり前かのようにドヤってます。クールで世界を変えうる存在だと言い切ってます。世界の大企業もどんどん採用しているし、反論してきたら、専門用語も連発して上から圧倒してやります。』と言っていて、共感したのを覚えています。子供たちに伝えるときはこの方法を使うことも多いですね。
→子供への説明はロジックより感情への訴えが大事です。彼等は大人よりも感性が鋭いので、本心から自信をもって語ることで、直感的に理解する面があります。以下はうちの子供たちへの鉄板トークネタです。
『君たちが生まれた頃、ネット上のおもちゃだったビットコインは、今は世界中に根を張り巡らす超巨大生物みたいになったんだよ。』
『君たちも成長したけど、ビットコインというシステムは、アメリカのような超大国にもGAFAのような世界的企業にも破壊どころか変更さえできないくらい成長しちゃったんだ。』
『このシステムは世界中に存在するのに目に見えないし、触れることもできない幽霊みたいなやつなんだ。だから、軍隊がやって来てミサイルや爆弾を落としても効果はないのはわかるよね。アニメの悪の組織みたいに、真犯人とか秘密基地とか超能力者とか天才科学者とかAIコンピュータみたいな中心がないから、警察や裁判所だって誰を捕まえたり訴えたりすればいいかわからない。』
『国が取引を禁止する法律を作れば終わりじゃんと思うかもしれない。実際に中国が何度も実施したし、ヨーロッパも規制しようとしたけど、ビットコインは普通に動いてる。禁止しない国がある限り、禁止した国が不利になるだけだから、国同士の競争が働いて禁止を続けるのはどんどん難しくなるんだよ。一番厳しかった中国も、香港でビットコイン取引を解禁したし、国内禁止のはずのマイニングもこっそり続けてる企業が残ってる。大国であっても、ビットコインと参加する人々のパワーには敵わなそうだ。』
『実際に君がビットコインを持つとする。ゴールドと違って誰が持っているかもわからないし盗むこともできない。秘密の鍵になるフレーズを記憶していたら、ものすごい資産額でも、手ぶらのまま世界中に自由に持ち運んで使うことが出来る。今はまだ使うには不自由だけど、ビットコインがもっと成長すると、持ってる人も、欲しがる人もどんどん増える。地球上のどこでも物やサービスと交換出来るようになると思うよ。』
『そしたら、国が勝手に量や価値を変えてしまう、円やドルみたいなお金はあまり使われなくなるかもしれないね。国のお金と一緒に価値が変わってしまう電子マネーやクレジットカードも同じ運命かもしれない。』
『誰にも量や価値を変える事が出来ないビットコインは、まだ気づいていない人の方が多いけど、未来ではすごい発明だとみんなが言っていると思う。』
『例えばインターネットって、昔は文字しか送れなくて、速度が遅くて、セキュリティが弱くて、料金が高くて、多くの専門家から、一部の人しか使えない代物だと言われていたんだ。今のビットコインも、無くしやすいし、ウォレットは高価で使いづらいし、取引所にはまねっこコインやニセ物コインが多いし、売買の税金も高いから、みんなが使うようにはならないという人が大半だ。じいじバァバにも使えるインターネットに比べたら、成長したと言っても、まだまだ君たちと同じく途中の段階なんだよ。』
『初期のインターネットがそうだったように、ビットコインを認めない人やバカにする人が溢れているんだけど、その分、オトクな値段で手に入れることができるメリットもあるんだよ。みんなが欲しがるようになった時には、とても高い価格になるだろうね。』
『今もそうだけど、嘘をついてでもビットコインを奪おうとする悪い人も増えてしまうから、お外ではビットコインを持ってることは話さないほうがいいよ。お金やおもちゃを持ってることを言いふらすのは、相手からは自慢に聞こえるだろうし、かっこいいことじゃないよね。』
→子供だけでなく、初心者全般に言えますが、長期チャートを見せたり、悟コインを見せたり、実際の取引を見せたり、ビットコインイベントの動画を見せるなど、視覚的な情報も有効でしょう。
→私は、初心者に教えることで、まだまだビットコインに疑心暗鬼だった頃が懐かしくなり、初心者だった時のワクワクを取り戻せるので、大好きです。
→ビットコインを理解しない相手だとしても、カルプレスの記者会見をテレビで見ていた頃を思い出し、自分を重ねて発言を楽しむという娯楽を見つけてからは苦になりません。お困りの方はお試し下さい。