ビットコイン建てでのブックメーカーについて
この記事の内容は3点です
・ビットコイン建てのブックメーカーについて
・新興Esportsのbettingにはお金が落ちている(←重要)
・八百長問題について
ビットコイン建てのブックメーカーについて
FPSでのbettingの画像を例に用いて少し解説します。
bettingには様々な形式があって面白いのですが、この例では”MAP ADVANTAGE”を選択しています。
これはマップを2本先取のFPSゲームにて、+1.5/-1.5のアドバンテージを加味して賭けの勝敗を決めるというものです。
左上の黄枠で”Natus Vincere -1.5”を選択してますので、Natus Vincere が2対0のストレート勝ちだと賭けにも勝ち、スコアが2対1だと試合には勝っても賭けで負ける(スコアを引くと0.5対1になる)といった内容です。
また、1つのマップが16ラウンド先取なので、マップ内の±の数値をいじった賭けもあったりします。
単純な勝敗の賭けはML(MoneyLine)と略されてたりします。
サッカー等の他タイトルでもだいたい似たようなシステムです。
右下の黄枠はユーザーのベット額で、単位はMBTC(0.001BTC)です。
この例だとだいたい40万ほどbetし、勝った場合には20万ほどのreturnがあります。
基本的にどこも単位はMBTCで、入出金は無料、他の暗号通貨だと手数料が少し取られるかもしれません。
新興Esportsのbettingにはお金が落ちている
ここでは、昨年度にリリースされた5vs5のFPSである、valorantの日本プロシーンをもとにお話します。
valorantはLoLで有名なRiotgamesがリリースしたFPSで、システムの完成度・マーケティングの地盤ともに非常に強いタイトルです。
運営元が世界各地で開催していた公認大会はもちろん日本でも開催され、その影響力の強さから各ブックメーカーも賭けの対象にしてました。
しかし、ベットを作成している運営側に日本チーム・選手への知見がなかったため、試合の選定・オッズ・最大ベット可能額全てにおいて非常に歪んでました。
もともと人気だったCSGO(同じく5vs5のFPS)からの移行勢が猛威を奮っていたので、CSGOの大会結果やメンバーから逆算すれば非常に高い勝率を得られました。(CSGOをちょっと観戦していた人なら特に調べずとも勝っていたでしょう)
歪んでいたオッズの例として、SSS vs DNGのオッズを貼ります。
この試合では、各プレイヤーのvalorant移行前・移行後の実績からDNGの勝率が9割5分でしたが、オッズは2.61と非常に偏ってました。
リリースから1~2ヶ月はこのような試合がゴロゴロありました。
トレードでも情報の非対称性は利益の源泉ですが、ブックメーカーにおいても同様と言えるでしょう。
もちろん、いくらオッズの歪みにbetしていっても、番狂わせのリスクも多少あります(Valorantは他タイトルよりラウンド数が短いため)。
そのため、トレードと同様に試行回数を増やすことが重要です。
また、数回勝つだけで最大ベット可能額が狭まってしまうため、IPや入出金のaddressを変えるなどの手間はあります。
しかし、手間に勝る利益の源泉がそこにはあり、当時獲得したBTCを放置していた人は現在数百万以上の利益になってると思います。
(僕は9月に寿司の空売りで儲けてからゲームにあまり触れてないので、今のシーンの歪みはわかりません)
八百長問題について
Esportsについて触れる以上、八百長問題は無視することができません。以下はCSGOの海外の告発を日本語化した記事です。(CSGOは同接130万も行く人気タイトル)
”ESIC 代表のIan Tee SmithはHLTV Confirmedの配信内で「真実を話すと、怪しい試合を除外するとeスポーツの公式試合の85%が消える事に無ります。私達が発見した怪しいケースの85%はこの2つの地域から来ています。」と述べ、八百長に関する試合の85%がCIS、中国の2つの地域から来ている事を明らかにしました。”
個人的にも、なぜこのチームの資金は枯渇しないのか?という組織はいくつかあるので、この告発は実感を伴います。
また、ベットの履歴を見るといつも定額の不自然な送金がある、というチームも聞いたことがあります。
チームの運用コスト(選手5人+etc)を考えると下部組織はどう考えてもペイしないので、八百長はいつでも起こり得ます。
ユーザー側としては、不正が横行するような体質の地域を避けることしかできません。
日本シーンはvalorantに限らずそのような体質は無いと思います。(僕の観測範囲では)
とにかく多く勝利してスポンサーとファンを繋ぎ止めないといけないというポジティブというか背水の陣に近い風土があると思います。
また、八百長とは少し違う話になりますが、予選リーグ抜けが確定しているチームが手を抜くケースもあります。
Astralisという世界トップの常勝チームが予選リーグの試合で手を抜いたため、市場はひどく荒れたものになりました。
背景として、Astrarlisは多くの実績に基づいた巨大な資本力とファン層があるため、最終的に優勝すれば多少の負けは痛くも痒くもないという事情もありました。
しかし、これについても、先に述べた日本シーンの現状においてはほぼ無視できるリスクです。
(僕が知る限りCSGOの予選で一回だけ見たことありますが賭けの対象になるような試合ではありませんでした)
結論としては日本シーンは安定していると言って良いでしょう。
・・・以上、ざっくりとしたブックメーカーの概要と収益になりそうなポイントの説明でした。
先日のFTXにおけるTrumpトークンで間接的にブックメーカーに触れていた方もいるかと思いますが、実際にブックメーカーのサイトを見てみるのも面白いのではないかと思います。特に今後新しいゲームがリリースされた際は覗いてみると歪みが見れて楽しめると思います。
最後に、ブックメーカーと賭博法について触れておきます。
現行の賭博法では、国内で賭場を開帳し賭博行為を行った場合に罰せられます。 つまり、日本人がラスベガスでカジノへ行っても日本の法律が適応されないのと同じく違法性はありません。といっても現行の法律はネットが発達する前のものなので今後どうなるかはわかりません。
エクスキューズとして述べておくと、ここで書いた話はあくまで、親戚の友達の妹のセフレから聞いた話であって、決して僕の体験談ではありません、あしからず。
前回の記事の後日談
そういえば前回の記事に書いた女性の一人と飲みに行ってきました。
なんか向こうから先に名前呼びしてくれたし、LINE聞かれたしで、現場ではだいぶいい感じ(当社比)になったのですが
他のマッチングアプリで出会った方と付き合うことになった、とのLINEがこないだ来ました。
無理すぎてカタツムリになってしまいました。おわり。