感動こそ革新のエネルギー/鉄道、半導体、そしてブロックチェーン

感動こそ革新のエネルギー/鉄道、半導体、そしてブロックチェーン

子供を連れて、さいたま市の鉄道博物館(通称てっぱく)に行ってきました。

何カ月ぶりかな?

けっこう久しぶりです。

 

車両が展示してあるコーナーは、いつ来ても壮観です。

 

明治初期に、海外から輸入した機関車なんかも展示してあります。

そこから、国産の蒸気機関車の開発や、新幹線の誕生まで、鉄道の歴史を概観することができます。

国内外からの観光客に大好評というのも、納得の内容です。

 

それにしても、と私は思います。

鉄道技術の国産化をなしとげるには、並々ならぬエネルギーが必要だったはずです。

もちろんお金も、人手も、知恵も必要です。

 

それらを集約させたエネルギーは、一体何だったのでしょうか?

 

私は、そのエネルギー源は、「感動」だったのではないかと思います。

 

◉テクノロジーに感動する国民性◉

 

もちろん、鉄道技術の国産化は、文明開化期の日本にとって、重要な課題でした。

これは是非とも成し遂げなければらぬ、という危機感混じりの意気込みがあったことでしょう。

しかし、それだけでうまくいくものでしょうか?

 

そこにはやはり、「鉄道ってカッコいい!」「自分たちの手で作りたい!」というワクワク感があったのではないでしょうか?

 

そして、明治の鉄道に限らず、革新的なテクノロジーに対するワクワク感というのは、ひょっとして日本人の国民性なのではないか、とも思うのです。

 

新しい技術に対して、無条件に感動する体質。

それこそが、日本を発展させてきたのではないでしょうか。

 

たとえば、黒船来航です。

幕末期、アメリカの蒸気船が浦賀に現れた時、多くの日本人が衝撃を受けたと言います。

しかし同時に、「すごい!!!」と思った人たちもいたのです。

 

 

(参考記事)かわら版史上、最大ヒットの黒船来航 憧れか恐怖か?江戸の庶民は大騒ぎ

 

また、下関戦争において、はるか海上の敵艦から、まさかと思う距離を飛来して降り注ぐ敵弾に、「マジかよ?!」と動揺しつつも、「スゲェ!」と驚嘆する人たちがいたに違いない。

そうした「すごい!」という気持ちこそが、明治維新のエネルギーだったのではないでしょうか。

 

ちょっと時代を遡って、日本に鉄砲が伝来してからわずか数年で、鉄砲の国産化に成功したのも、「感動」や「好奇心」を感じたからだったに違いありません。

 

感動は、「知りたい!」という興味関心を呼び起こします。

それがさらに創意工夫を呼び、応用や、さらなる革新を起こします。

 

◉明治期、戦後期、そして現在◉

 

太平洋戦争(大東亜戦争)の敗戦の直後、日本の技術者たちは、「アメリカで半導体なるものが開発された」ということを既に知っていました。

そしてその重要さを、すぐに見抜きました。

 

半導体技術を使って、電卓やトランジスタラジオが、日本のメーカーから生まれたことは、周知の通りです。

ここにおいても、半導体という新技術に対するワクワク感があり、そこから創意工夫がなされていったのです。

 

日本人が夢中になれば、世界が変わる。

・・・と言えば、少々言い過ぎでしょうか。

 

さて、そんな明治期の鉄道や、戦後期の半導体とオーバーラップするような、私たちのワクワク感を呼び覚ます技術が、21世紀の現代に現れました。

 

そう、ブロックチェーンです。

 

この画期的なアイディアに、心を揺さぶられ、居ても立ってもいられない。

そんな人たちが、今の日本のそこかしこにいる。

私はそんな気がします。

 

まさに明治期や戦後期のような高揚の時に、私たちはいるのです。

 

しかし、楽観できない点もあります。

高齢化です。

◉保守性に立ち向かうには◉

明治期にせよ、戦後期にせよ、当時の日本は、現代よりもはるかに平均寿命が短かった。

当然、世の中には若者のほうが多い。

つまり、世の中全体が若々しかったです。

それは、新しい挑戦への原動力となったことでしょう。

 

また、明治期や戦後期は、政治体制が大きく変動した時期でもありました。

政府の機構も法律も大きく変わり、従来のやり方が否定されました。

過去は否定され、未来に向かうしかない。

それがまた、新しいことを始めやすい環境の土台となったことでしょう。

 

今はどうでしょうか。

高齢化率は27%を超え、4人に1人以上が高齢者です。

そしてまた、戦後70年という長きにわたって、政治体制の崩壊を経験せず、社会の安定を享受してきた。

よく言えば、安定した社会です。

悪く言えば、変化を望まない保守的な社会です。

その中に、私たちはいるのです。

 

ブロックチェーンがいかに進化しようと、社会の保守性が、その普及を阻もうとするのではないか。

私はそんな懸念を感じます。

 

だからこそ、ブロックチェーンを広めようとする情熱や頑張りは、明治期や戦後期よりも、さらに重要になるのではないでしょうか。

 

いま、ブロックチェーンの開発や普及に情熱を注ぐ人たちを、心から応援したい。

また、ブロックチェーンに少しでも興味・関心を抱いた人を、心から歓迎したい。

 

情熱や興味・関心といった、そんな意志の力が大きくなっていくことが、社会の保守性を乗り越えていくための必須条件なのではないかーー。

逆に、情熱が冷めれば、たちまち頓挫するのではないか。
私はそう思っています。

 

 

この記事を読んでくださり、ありがとうございます。

読んでもらえたのも嬉しいことですが、いまの時代に生きるワクワク感をあなたと共有できるとすれば、とても幸せに思います。

 

それではまた!

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異論、疑問、批判、叱正、なんでも大歓迎です!!!

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コメント(7件)

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まず、エネルギー源としての石炭と石油の発見は大変重要でした。そして素材としての鉄。そして内燃機関の発明。これらが鉄道、車、飛行機を産みました。移動への需要や欲望がありました。基礎となったのは物理、化学、工学でした。

一方で、暗号や計算機への需要も古くからあって、日本の敗戦の原因の1つは暗号が米国に解読されていた事です。

英国がドイツと戦いながら、チューリングがチューリングマシンを発明して、機械から真空管、バイポーラと発展しながら、Metal Oxide Semiconductorというブレークスルーで回路を比例縮小出来ると気付いて、半導体産業は大発展して、本日のシリコンバレーに至ります。

ブロックチェーンに関しては、議論百出で結論出るまでに時間を要します。私はブロックストリーム社のLiquidを推してます。

高齢化などによる日本の硬直化を、未来にワクワク感を持つ人が乗り越えられる武器の一つがブロックチェーンだと思っています。

ブロックチェーンやAI、VR、5Gという武器が出てきました。
これらの武器を駆使すると、国境や言葉、距離の壁を超えやすくなります。
そうなるとワクワク感を持つ人々が、これらの壁を超えて世界的につながってゆくことが予想されます。

そして世界レベルで階層の分断化が起こってきそうです。
世界レベルで勝ち組と負け組が分かれてゆきます。
勝ち組は世界的につながり、世界は勝ち組のユートピアとなり、負け組は分断化されたままで孤立し貧しくなってくるものと思っています。

同じ日本にいても、先進的な人々と取り残された人々は別世界に住むような感じになるのかもしれません。
「日本」とひっくるめてモノを言えないような世界になりそう。

世界的な熾烈な競争ですが、今なら先行者利益があってまだ楽な戦いかな、と思わなくもないです。
そんな危機意識と希望を持って、勉強に励まねばと思っています。