仮想(暗号)通貨(資産)を取引する人って?調査の数字から立ち位置を考える

仮想(暗号)通貨(資産)を取引する人って?調査の数字から立ち位置を考える

はじめに

 仮想通貨を取引する人って国内ではどんな人たちでしょう。自分なりにつかむために調べた資料の数字(2019年)で考えます。

調べてみると…

 2019年。今から2年前です。令和に改元、ラグビーW杯で日本が沸き、いったん底を打ったBTCが3,000~15,000ドルのあいだで動いていました。

 その頃、日銀の情報サービス局に置かれている金融広報中央委員会の調査(金融リテラシー調査2019年7月)によると、暗号資産(仮想通貨)を入手したことがあると答えた人は7.8%。

この記事ではこの調査の数字をもとにふりかえり考えます。

推計すると…

 この7.8%という数字は、ざっと見積もると数百万人(同調査p.32, 52)に該当します。国内の暗号資産の口座数(複数持つ方も多いでしょう)や取引の実感と照らし合わせ、妥当な数字ではないでしょうか。

この調査で興味深いのは、「人に教えられるほど詳しく理解していた人」は、7.8%の内訳のなかで1.3%。つまり購入経験者が6人のうちのひとりほどの割合。ちなみに理解せず(あまり理解せず)に購入していた人の合計が3.2%です。

数字から得られる感覚として

 この数字、納得がいきます。理由はわたしが接している人たち(仕事関係、その他ふくめて)から得られる感触です。後半は、わたしの雑感から話をすすめます。

ふと会話のなかでキーワードとして「仮想通貨」が出ると、「う~ん、最近ちらほら聞くけど…。」ではじまり、「でも,よくわからないねえ。」で終わりがち。

みなさん態度保留の姿勢だなあと感じます。当然、わたしをそういう人なんだと見られている反映なのですが。

なかでも印象的な人がいました。休憩時間中の会話で、ふと仮想通貨のことに触れられたので、わたしが話に乗ると、「うわあ、はじめて身近な人のなかで、仮想通貨の話題が成り立った。」とおっしゃいました。

気になるワードとして頭のすみにはあるけれど人には言い出せず、上のような会話になりがちで躊躇している感があります。この方のなかで仮想通貨で起こる現象が、現実の世界でのできごとと捉えにくい状況だったのではないでしょうか。

いなかでの空気感は…

 郊外在住ですが、それでも街に出て金融関係の方と話す機会があります。たまに仮想通貨が話題となるので、その方の立ち位置を知ろうとこころみています。その結果はさまざまです。

これはもしかしたら世界的にもそうかもしれません。名だたる資産家や以前からの金融を仕事にされる人物でも、仮想通貨については立ち位置を模索し続けている段階なのでしょう。

いまや投資のジャンルのひとつとなりつつあり、海のものとも山のものとも知れない段階は脱しつつあるのかもしれません。

このあたりが今回持ち得た感覚です。

再び数字に目を向けると

 さらに冒頭の調査に立ちかえり、考察してみたいと思います。

7%とは14人に1人の存在。クラスに2, 3人。隅で机の前後でこそこそ話。そんな雰囲気です。

これはどのくらいの割合といえるのでしょう。ちなみに同調査には、リスク性資産の株式や投資信託を購入したことがある人の割合が20~30%(p.10など)とあります。

同時期の調査(民間)と比較すると

 7.8%という数字にこだわって、ほぼ同時期におこなわれた各種の調査の数字と比較しましょう。

①ディーゼル車の保有(7%)、PHV(1%)とあります(パーク24)。PHVは最近ではさらに増えているでしょう。

②日本での輸入車の割合は6%(日本自動車販売協会連合会)。

③スマートウォッチ利用者は6.7%(MM総研)。

数字の比較がどれだけ意味があるかはわかりません。余裕財産がある方のなかではメジャーになりきれていないけれど、気になる存在といったところではないでしょうか。

おわりに

 ときはすでに2年がすぎ2021年、すでに100日が過ぎようとしています。どんな年になるのでしょう。

ちょうど世間の関心が2019年当時のこの程度の割合の段階で、情報を収集して分析、自分なりの視点で評価できるとそれなりの投資成果が期待できる(必ずそう言えないところがみそ)のではと思えてきます。つねなる情報の更新もたいせつでしょう。

もちろん、BTCが世間に現れたそれ以前から目を向け、投資対象として興味関心を持ちつづけてきた方々へは頭がさがります。それだけ探求できる熱意がみのりを生むのかもしれません。

世の中はさらにブロックチェーン技術などを利用した分野が新しい芽を見せようとしています。さまざまなアイデアが実現されそうな期待感もあります。

生やさしいものでないのはたしかです。投資の対象として痛い目に合わない身の処し方とわきまえをもちたいと自分なりに感じ取りました。

参考資料

金融広報中央委員会 金融リテラシー調査(2019.7.3) https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy_chosa/2019/pdf/19literacy.pdf

日本暗号資産(仮想通貨)交換業協会 統計情報(2021.3.10)

https://mastand.com/exchange/number-of-users/

パーク24(2019) https://www.park24.co.jp/news/2019/06/20190607-1.html

日本自動車販売協会連合会(2019) http://www.jada.or.jp/

MM総研(2019)https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=456

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