カイコライフと養老先生とわたし2

カイコライフと養老先生とわたし2

友人が「みんなでかいこ」というのを始めて、うちにもカイコが約100匹養子に来ました。もともと養蚕は8年くらい前からやっています。最近は殆ど娘が世話をしており(それでいつも怒られる)。

いわゆる養蚕というのではなくペットとして飼っています。一般的にカイコは殆どF1種で羽化した成虫が産んだ卵を冷蔵で保存して次の年に孵化させることは案外できるかもしれませんが、翌々年となればその確率は低くなり、その次の年となればおそらく孵化できないというのがこれまで飼ってみてわかった気がしていることです。

そのようなわけで私は一昨年固有種の小石丸というカイコを、群馬の種屋さん(カイコの卵を卸す)から買い、毎年ウチで卵を産ませて越冬させてまた孵化させることで、毎年カイコと過ごせると楽しみにしていました。が、昨年引越して只今実家に借りぐらし中の身で居ります。実家の冷蔵庫に卵を入れたいところですが、母は子供の頃養蚕の手伝いをさせられ続けた事が大変嫌な思い出として残っているらしく、カイコの話をするなというほどカイコが苦手です。それ故、越冬用に冷蔵していた卵を実家の冷蔵庫に入れ難い気がして、仕方なく事務所の下にある駐車場の淵の冷凍庫に忍ばせておいたのですが、春になって解凍してみましたが、待てど暮らせど孵化する気配がありません。いろいろ調べてみるとやはり冷凍保存で孵化させるのはかなり難しいらしい。仕方がないので今年はカイコライフを諦めていたのですが、冒頭のような案件が舞い降りて、今年もカイコと暮らすことになりました。

カイコがくる少し前に、今住んでいる実家からすこし山を登った集落に田んぼを借りて米つくりを始めました。その近くの田んぼの方が、これまた近くの畑を貸してくれることになり、私は一度に念願の田んぼと畑を手に入れることができました。

その畑の敷地の3分の2がなんと桑畑で、うちにカイコがくるタイミングにそちらの桑畑での桑の葉の収穫作業が終わったという事で、残りの桑を使っていいとおっしゃって下さり、カイコと共に桑の葉までGETすることとなりました。なんと自分の願いがまるで風が流れるが如く目の前に置かれていく不思議。この勢いでなんとか私は田んぼの近くに小屋が建てたいのですが、神様、ついでに叶えてくれないかなあと調子良く思っています。

願いが叶うといえば、前回のブログの続きです。養老先生と本を出版するというプロジェクトが密かに始まりました。私が世界で一番尊敬する養老先生、夢のようです。思えば去年、養老先生から絵葉書が来て涙を流してた私に教えてあげたい。そのあとにもっとすごい人生のプレゼントがあることを。でもきっとその時の私にそんなことを言ったら、熱を出して寝込んだかもしれない。神様はじんわりと私を慣れさせるためにこの一年のシナリオを考えてくれたんだと思う。

そんな夢のような出来事のおかげで、ここ数日何をみても有り難く思える日々。

田んぼの水面の浮き草が漂ってその下をオタマジャクシが私の前を横切って、その上にシオカラトンボが飛んでいく影が映る。あぁ、なんという、ありがたい。

・・大まかな想定としては、私が書いた書籍を基に養老先生と私の対談を添える形で話は進められています。舞台はオール郡上なので地元の方にも読んでもらえるきっかけが増えたら嬉しいなと思っています。

そして、来年には小屋を建建てたいな。

・・来年になったらいい塩梅に使っているであろう今年つけた梅干しと梅ジュースを持って田んぼへ向かう自分を想像する。そして農作業に疲れたら小屋に戻って美味しいコーヒーを飲もう。遠方の仲間が遊びに来てくれたら、畑で採れた野菜を使った料理でおもてなししよう。こういうシチュエーションにはピザとワインだ。ピザ窯も作らねば。日が落ちる頃から初めて、星空を見ながら哲学のはなしとかしたいな。これくらいの季節ならほろ酔いでホタルを見に行こう。踊りの季節だったら踊りにも行ける。この上ない幸せ。・・と、想像し、ニヤニヤしながら眠りにつくのが最近の日課です。

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Writer

山奥の地元でニホンミツバチと暮らす人たちです。

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