ワイナリーでの投げ銭的な出来事

ワイナリーでの投げ銭的な出来事

この前、紫雲和尚さんが書かれた記事「後払いと先払いについて考えてみる〜その2」にて、投げ銭について凄く納得する内容がありました(是非皆さんも読んでみて下さい!)。そこで、自分の中でも投げ銭的な出来事がないかと考え、やや強引ですが今回はワインと投げ銭を絡めて書いてみようと思います。

 

 

今から67年前に、私はニュージーランドの南島にあるマールボロと言うワイン産地を訪れました。ちなみにここマールボロは、以前ご紹介したネコのおしっこの香りがするソーヴィニヨン・ブランのワインで有名な産地です。

 

 

最寄りの町はブレナムと言う所で、ここを拠点にしてワイナリー巡りをするのですが、ワイナリーのあるマールボロ地区までは10キロ近く離れており、普通は車を使って行きます。しかし、当時はお金も無く、車を借りるのをケチった私は、宿泊していたバックパッカーズで1日レンタルの自転車を借りて向かう事にしました。

 

 

そして、やっとの思いで自転車をこいで、目的のワイナリーに到着しました。そして、中に入りテイスティングをお願いするのですが、明らかに対応したスタッフの方が怪訝そうな表情をしています。それもそのはず、相手からは自転車のヘルメットを被った怪しい東洋人にしか見えません(笑)

 

 

何はともあれテイスティングをお願いしました。ここは、5ドル払うと数種類のテイスティングが出来て、一本でもワインを購入するとテイスティング代が無料になるシステムでした。まず、最初のワインをテイスティングします。私は拙い英語ながらも、そのワインの特徴やここが良いですね、とコメントしました。すると、怪訝そうな顔をしていたスタッフの表情が少し和らぎました。続いて2種類目をテイスティングします。このワインも同じ様に、その味わいの特徴をコメントしました。すると、明らかに表情がにこやかになり、その通りだよ!と向こうから声を掛けてくれました。そして、次のワインもテイスティングし、的確に味わいのポイントを伝えると今度は嬉しそうに、じゃあこのワインはどうだ?とメニューにないワインを注いでくれました。そして最後には、テイスティング代は要らないよ、今日は遥々日本から来てくれてありがとね、と逆にお礼まで言われてしまいました。

 

 

つまりどう言う事かと言うと、ワイナリーの人達は言わば職人であり、その作品であるワインにはこだわりと自信を持っています。そして、どこかでそのこだわりに気付いて欲しいと思っている訳です。今回、私のテイスティングコメントがそのこだわりの部分に触れていたのでしょう。それによって、私は彼らに認められて、お金要らないから他のワインの感想もぜひ聞かせてよ、みたいな展開になったんだと思います。

 

 

私は、コメントでこだわりの部分に投げ銭をした訳ですが、結果として相手からも逆に投げ銭を頂く結果となりました(笑)皆さんも、ワイナリーへ行ってテイスティングをする時には、ただ美味しいと言う投げ銭コメントだけではなく、相手のこだわりに触れる投げ銭コメントが出来ると、もしかしたら逆に投げ銭をしてもらえるかもしれませんよ(笑)

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