Lightning Networkキャパシティ集計(9月)Diamond Handsレポート

Lightning Networkキャパシティ集計(9月)Diamond Handsレポート

8月の重要Lightningニュースまとめ記事と、Diamond Handsノード運用の技術解説記事を先日それぞれSpotlightで公開しました。

今回はLightning Networkのキャパシティに関する集計、簡単な分析記事です。詳細は以下のPDFのレポートで軽く集計、コメントしているのでそちらを見てください。

以下にその中で特に有用そうなデータやポイントを一部スクリーンショットでまとめています。

まずは前提としてキャパシティの重要性ですが、キャパシティはLightningのトランザクション需要がどこにあるのか、またLightningのエコシステム内での特定の企業やプロジェクトのプレゼンスや認知、実力値を測る指標の一つとして参考になると言えそうです。

年始からLightning Network上の合計キャパシティとノード数は倍増しており、9月1日時点で2352BTC、約1.5万ノードまで広がっています。ノード数とキャパシティの増加はLightning上の送金の安定性の向上にも貢献しており、Diamond HandsのようにLightningのルーティングを軸にしたローカルコミュニティも偶然かわからないですが、同じタイミングで複数出現しています。(一番有名なのはアメリカを中心としたPlebnet)

全体のキャパシティのドミナンス(シェア)を見ると、Bitfinexが2台構成合計で約14%。ウォレットやインフラ提供をしているAcinqが9%で第二位。上位のノードは取引所やウォレットなどが中心だが、全体でみるとまだ個人ノードや小規模な事業者が提供するキャパシティが大半なことがわかります。

(※なお、こちらのシェアの算出方法はキャパシティを重複してカウントしている部分もあり、より正確な数字を出す方法を考え中ですが、暫定的に公開します)

取引所、ウォレットのカテゴリ内で見ると、Bitfinexが合計52%で取引所のキャパシティの半分を占めています。同様にウォレット&ペイメントプロセッサーカテゴリ内ではAcinqが43%を占めます。

Lightning上の送金数やデータは、各ノードしか知らない情報でオンチェーンの情報のように公開されていないので、Lightning上で正確な送金数や取引高を把握することは不可能です。

一方、取引所やウォレット、Lappsやその他主要ノードが統計を自主的に公開することがあり、BitfinexのCTOのツイートによれば、6月15日の発言では、Bitfinexは24時間で1000程度のLN送金で合計11BTC程度が入金されているとしています。これは同時間のオンチェーン入金金額の約1%程度で。BitfinexはLN運用実績が最も長く、最も使われている取引所なので、日によりますが現状取引所のLN率は最大約1〜2%程度、現実はもっと低い数字であることが予想出来ます。

ダイジェスト版は以上です。他にもSpotlightの記事上では書いてないことやデータも本編のレポートでは公開しているので、是非そちらを直接ご確認ください。今後も月1程度で少しづつLightningの成長を把握出来るようなデータを定点的に観測していこうと思っています。

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