【入札者向け】Paddleの攻略法!オークションの仕組みを知る

【入札者向け】Paddleの攻略法!オークションの仕組みを知る

皆さんこんにちは。このたびPaddleというオークションサイトのβ版をローンチすることができました。

オークションを使ったことがない方も、オークションにも色々あるとご存知の方もいらっしゃると思います。この記事を読んでPaddleの攻略法を学び、賢く立ち回りましょう!

出品者向け記事→https://spotlight.soy/detail?article_id=r164pib4w

プレスリリース→https://spotlight.soy/detail?article_id=q64pmh4dt

入札方式

オークションと聞いて、多くの人が想像するのは1つの会場に集まり、入札者が札を上げて入札していく場面かと思います。この札(パドル)がPaddleの名前にもなりました。

しかし、大手ネットオークションはこれとは少し異なる入札方式を採用しています。「自動入札」という機能を利用して落札金額に上限を設定しつつ、実際に払う金額は2位の入札者の入札額に最小入札単位を加えたものとなります。(第二価格入札の亜種)

Paddleが採用する入札方式は、ヤフオクやeBayなどと原則的に同じです。ユーザーが入札する金額は「自動入札の上限額」であり、Paddleの自動入札エンジンが入札金額以下でなるべく安い金額でユーザーの代わりに落札しようとします。

例えば10,000 satsスタートのオークションで、最初の入札者が20,000 satsで入札しても、自動入札エンジンはまず代わりに10,000 satsで入札します。次の入札者が15,000 satsで入札すると、自動入札エンジンが最初の入札者の代理で16,000 satsで応札します。もし次にまた別の入札者が30,000 satsで入札したら、自動入札エンジンはその人の代わりに21,000 satsで入札して最初の入札者から首位を奪取します。

ちなみにPaddleには最小入札単位があり、既存の入札よりある程度大きな金額でしか入札することができません。表はHow It Works > For Biddersタブ下部にあります。最小入札単位がないと、終了間際に1サトシ高い入札で10分延長というのが無限に繰り返せてしまいます。ヤフオクやeBayにも同様の仕組みがあります。

この第二価格入札では、入札者が正直に払いたい上限金額で入札するインセンティブが働きます。

例えば第一価格入札(落札者は、入札した金額を支払う)だと、入札者は実際の評価より低い金額で入札して節約しようとします。そうすると、「実際には10万円払ってもいいと思っているのに、ケチったから他の人に9万円で落札された」といった事態が起こり、本当は買うことのできた入札者も、10万円で売れたはずの出品者も損します。

一方で第二価格入札なら、10万円で入札しても9万円で購入できたことになります。「ほしい値段以下で買える」「高くて買えない」の2つの結果しかないため、入札者は最大限払いたい金額で正直に入札するインセンティブがあります。

なので、Paddleでは正直に自分が買いたいと思える上限金額を入札するのが最善の戦略といえます。(*)

オークションの雰囲気を味わいたいだけだったり、オークションの価格が上がっていくこと自体(周りの評価)が商品の価値を上げている場合は、途中でより高い入札をする理由にもなります。大いに熱狂して共同幻想が価格決定する様子を盛り上げて下さい。

(*)…厳密にはPaddleにおいて手数料(預託金)が入札上限額によって決まるので、第一価格入札同様の節約インセンティブがゼロではありませんが、最終的な落札金額の1%を超える分の預託金は落札金額に対しても無視できるほど小さい割合になることが多いと考えられます。将来的にはこの部分もノンカストディアルな形のまま返金できる機能改善を検討して参ります。

入札のフロー

基本的にPCでの利用を想定しています(ウォレットはスマホでも問題ありません)。
スマホだと、預託金を支払ったあと手動でブラウザに戻っていただく必要があります。このとき、ウォレットによっては支払が完了していないように見えますが、ブラウザに戻ったときにページが更新されてオークションが表示されていれば問題ありません。

①Twitterでログインし、入札したいオークションのページに行きます。

ニックネームが未設定の場合、画面に表示されるフォームから独自のニックネームを設定してください。ニックネームは後で右上「Dashboard」から変えられます。ニックネームはコメントや入札の横に表示されます。

②入札したい金額をサトシ (sats)建てで入力し、「Place Bid」を押します。

入札フォームが表示されない場合は、オークションがまだ始まっていないか、すでに終了しています。

この入札額は、自動入札の上限額を指定するところです。最高で払ってもいい金額を入力しましょう。(入札額より安く落札できる可能性があります。)

③預託金を預けるためのインボイスが表示されます。預託金の金額は入札金額の1%です(最低500 sats、最大2,000,000 sats)。自分より高い入札があると自動的に返金されてきます。
落札できた場合、この手数料は返金されず、商品代金にも充当されません。(Paddleの利用手数料になります)

④インボイスを支払うと自動でページが更新され、オークションのページに戻ります。上部にメッセージで最高入札者だったかどうかが表示されるとともに、自動入札の結果が確認できます。

入札履歴はニックネームで表示されるため、入札者のTwitterアカウントは漏れません。
(落札者・繰り上げ落札者のTwitterアカウントは出品者に通知されます。)

終了前10分以内の入札があると、オークションの終了時刻が10分間延長されます。

⑤最高入札者だった場合、入札した金額まで自動的に入札されます。

⑥質問などあればオークションのコメント欄でコメントできます。また、オークションの経過の通知がTwitterアカウントに紐付けられたメールアドレスに送られてきます。

⑦オークションが終了し、無事に落札できた場合は、出品者からTwitterアカウントにDM機能を使って連絡が来ます。出品者をフォローするか、DMを開放しておきましょう。

まとめ

・入札すると、ログインに使用したTwitterアカウントに紐付けられたメールアドレス宛てにオークションの経過や終了に関してメールが送られてくる
・入札時に指定する金額は「上限」であり、もっと低い価格で落札できることもある
・入札時に預ける預託金は、落札できた場合は手数料としてPaddleに支払われ、落札できなかったらすぐに返金される。商品代金には充当されない!
・落札できた場合は、出品者からTwitterのDM経由で連絡が来る
・落札金額を指定の方法で直接支払って、商品を受け取ろう

この続き : 0字 / 画像 0枚
100

会員登録 / ログインして続きを読む

参加しているキャンペーン

関連記事

記事を書いた人

ビットコインが好きです。ビットコイン研究所に寄稿したり、トラストレスサービス株式会社という会社で実験的なサービス開発をしています。

SNSにシェア

このクリエイターの人気記事

11年ぶりに動いたビットコインはサトシのものか?

7207

MicroStrategy社はなぜビットコインを440億円分買ったのか【インタビュー要点和訳】

5565

【和訳】New York Times 『プログラマーと独裁者』

3515